有害動植物の侵入調査事業実施へ法改正 農林水産省2022年2月4日
農林水産省は植物防疫法の一部を改正する法案の骨子を2月3日の自民党の会合に示し了承された。
温暖化などの気候変動や、人とモノの移動が増加していることから、有害動植物の侵入、まん延のリスクが高まっている。一方で化学農薬の使用による環境負荷の低減が国際的に課題なっているほか、農産物の輸出にともなう検査ニーズの増大に的確に対応する必要も高まっている。
こうしたことから農林水産省は、国内に存在することが確認されていない有害動植物の一部を対象に国内への侵入状況を調査する事業(侵入調査事業)を植物防疫法を改正して、同法に位置づける。国が制度設計し全国で一斉に調査できるようにする。
また、侵入調査事業を補完するため、農業者などが調査対象の病害虫の侵入のおそれを認めた場合の通報義務も規定する。緊急防除についても周知期間30日間を10日間に短縮する。
同時に発生予防を中心とした総合的な防除に関する基本指針を国が定め都道府県が計画を立てる制度も創設する。都道府県の計画には、農業者が遵守すべき事項を定めるほか、助言や指導、さらに計画に即した防除が行われず、農産物に重大な損害を与えるおそれがあると認められる場合は、知事による勧告、命令も行うことができるように改正する。
そのほか植物防疫官の検査対象に農機具など物品も追加するともに、出入国者の携帯品に対する検査権限も強化する。
最新の記事
-
【バイデン農政と中間選挙】食料供給体制の改革(下)~歴史的な大転換への評価は【エッセイスト 薄井寛】2022年7月6日
-
【人事異動】農林水産省(7月6日付、7日付)2022年7月6日
-
小麦輸入価格 昨年9月比で54%アップ 5月 農水省動向を注視2022年7月6日
-
「博多なすフェア」福岡・兵庫県の飲食店舗で開催 JA全農2022年7月6日
-
5月の牛肉輸出・前年同月10%減 関税引き上げが影響か 農水省発表2022年7月6日
-
政治の世界と通信障害【小松泰信・地方の眼力】2022年7月6日
-
「ソラカメ」活用 農作物の盗難対策で実証実験 JAフルーツ山梨2022年7月6日
-
ウクライナの穀物輸出促進へ 日本 FAОへ資金援助2022年7月6日
-
レタスなど7品目が前週より下落 高値傾向続くタマネギはやや落ち着きも 農水省調査2022年7月6日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)新組合長に天野信一氏(6月27日)2022年7月6日
-
【JA人事】JA高知市(高知県)宮脇眞道組合長を再任(6月28日)2022年7月6日
-
電力不足・災害対策へ 発電機15種類の販売を開始 ノウキナビ2022年7月6日
-
うりんこくらぶ✕菊水堂 農福連携の「ポテトチップス」発売 パルシステム埼玉2022年7月6日
-
【注意報】果樹カメムシ類 被害多発のおそれ 滋賀県2022年7月6日
-
「深煎りごまドレッシング」大容量600mlを新発売 キユーピー2022年7月6日
-
「宇都宮ブレックス」優勝記念Tシャツをプレゼント JAタウン2022年7月6日
-
農作物集荷配送ルートの最適化 AIプログラムを開発 NTT東日本2022年7月6日
-
長野県立大と食用コオロギ研究で産学連携 長野の"昆虫食文化"を後押し クリケットファーム2022年7月6日
-
生産現場のコスト削減へ "ロゼットレス"のトルコギキョウ開発 サカタのタネ2022年7月6日
-
食品異物の混入時期推定に役立つ遺伝子検査技術を開発 農研機構2022年7月6日