インドネシアでG20農相会合 日本はウクライナ侵略を非難 共同声明は見送り2022年9月29日
G20農業大臣会合が9月28日にインドネシアで開かれた。日本からは藤木眞也農林水産大臣政務官がオンラインで出席し、ロシアのウクライナ侵略を非難するとともに、持続可能な食料システムに向けて中・長期的な取り組みを強化すべきなどと訴えたが、共同声明の採択は見送られた。
G20農相会合にオンラインで出席した藤木農林水産大臣政務官
インドネシアで開かれたG20農相会合には、当初、野中厚農林水産副大臣が出席する予定だったが、新型コロナウイルスへの感染で、藤木政務官が代理としてオンラインで参加した。
藤木政務官は発言の中で、ロシアによるウクライナ侵略について、「明白な国際法違反であるとともに世界の食料安全保障に悪影響を及ぼすものである」などと強く非難した。また、増大する世界人口を養うための食料の増産と環境負荷の低減が求められる中、各国がその農業資源を持続可能な形で活用することは、世界の食料安全保障強化に貢献するなどと述べた。
さらに、日本ではみどりの食料システム戦略に基づき、農業の持続可能性を高めるための取り組みを全力で進めているとして、その中でもデジタル農業は大きな役割だとし、ドローンによるピンポイントの農薬散布などにより環境負荷の低減に取り組む姿勢を強調した。
G20農相会合に向けては、野村哲郎農相が26日の閣議後会見で、共同コミュニケの採択に向けて議論を深めたいとの考えを示していたが、ロシアの侵略をめぐる記述などで意見の隔たりがあり、採択は見送られることになった。近く議長国のインドネシアから議長サマリーが発表される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日