JAみのりと協働で栽培するもち麦の魅力を学ぶ「北播磨もち麦研究大会」開催 マルヤナギ2024年2月22日
蒸し豆・煮豆・佃煮メーカーのマルヤナギ小倉屋と兵庫県加東市、JAみのり、兵庫県北播磨県民局、および加東市内のもち麦生産者と組織する「加東市もち麦活用協議会」は2月25日、もち麦産地の地域住民に向けた市民参加型イベント「北播磨もち麦研究大会in加東」をやしろ国際学習塾(兵庫県加東市)で開催。5者が協働で栽培しているもち麦の魅力を広く伝える。
同イベントでは、「あなたのお腹は大丈夫?腸内環境から考えるあなたの健康未来」をテーマに国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤純氏による腸内環境に関する講演を実施。このほか、先着200人にもち麦うどんのふるまいや、もち麦産地のお店ならではのもち麦グルメを販売。また、農研機構の研究員による生産者向けの講習会「もち麦の品種特性~もち麦品種「キラリモチ」と最近の品種の違い~」「おいしい「キラリモチ」をたくさん収穫するために」などを実施する。「もち麦」を楽しめる盛りだくさんの内容で、聞いて、食べて、特産品「もち麦」の魅力を知ることができる。開催時間は13時~16時30分。入場無料。
生産者ともち麦畑
加東市を北播磨で栽培された「キラリモチ」は2023年8月、「北播磨のもち麦キラリモチ」として兵庫県が認める「ひょうご農畜水産物ブランド戦略策定品目」に追加され、もち麦の品質向上とブランド認知拡大に取り組んでいる。キラリモチはもち性大麦の品種名で、もっちりプチプチした食感と、従来のうるち性大麦と比較し食物繊維を多く含むことが特長。また、炊飯後褐変しないことから、従来品種より見た目が大幅に改善され、麦特有のにおいも少なく食味に優れている。
加東市ではもち麦を通じた取り組みとして、同市に本拠を置くJAみのりの協力を得て 、2017年秋からもち麦栽培を開始。2020年には、加東市内の作付け面積は約100ヘクタールに増え、2021年には西脇市、多可町に栽培地を拡大。現在では、全体で約160ヘクタールでもち麦を栽培している。
もち麦ごはん
元々水稲の栽培が主な土地で、コメの裏作としてシロガネコムギを作っているところがあったが、シロガネコムギを裏作で作る際のデメリットは、収穫時期と田植え時期が重なることたったため、収穫がシロガネコムギより2週間早いもち麦の栽培は生産者の大きなメリットとなり、もち麦の栽培が一気に拡がった。また、水稲と二毛作ができることから、収入がプラスオンになることも、生産者のメリットとなっている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日