【注意報】りんご、なしに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
宮城県病害虫防除所は、果樹（りんご、なし）に果樹カメムシ類（チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ）が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月2日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
（提供：宮城県病害虫防除所）
宮城県病害虫防除所によると、6月下旬（誘殺期間：6月中旬～6月下旬）のフェロモントラップ調査（地点数：4）において、果樹カメムシ類（チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ）の越冬世代成虫の誘殺が確認された。特にチャバネアオカメムシは、フェロモントラップ調査全地点で5月上旬から継続して誘殺が確認され、増加傾向にある。
（提供：宮城県病害虫防除所）
6月下旬の巡回調査において、県南部のりんごほ場で果樹カメムシ類による被害果が確認された。果樹カメムシ類の活動には高温が好適で、向こう1か月の平均気温は高いと予報されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇山林、特にスギやヒノキ林に近接するほ場では、被害を受けやすいので注意する。
〇果樹カメムシ類は、春季から秋季まで長期間にわたってほ場に飛来する。
〇管理作業時にほ場内を注意深く観察し、被害果実を見つけ次第摘果する。
〇県内の果樹病害虫防除暦の多くで夏季に採用されているジアミド系殺虫剤及びスピノシン系殺虫剤は、一部の製品を除いて果樹カメムシ類に適用がないので、薬剤選択の際は注意する。
〇果樹カメムシ類は、りんごやなし以外の果実も加害するので注意する。
〇有袋栽培では、果実の肥大によって袋に密着すると袋の上から吸汁されることがあるので注意する。
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