新規水稲殺菌剤「ディザルタ」含有「ブーン剤」農薬登録取得 JA全農、クミアイ化学工業2020年4月9日
JA全農とクミアイ化学工業は4月8日、両者が共同開発を進めてきた新規水稲用殺菌剤有効成分「ディザルタ(一般名:ジクロベンチアゾクス」を有効成分とする水稲用殺菌剤4剤が農薬登録を取得したことを発表した。
「ディザルタ」を有効成分とする「ブーン箱粒剤」は3月31日に、ディザルタと既存成分との混合剤である「ブーン ゼクテラ箱粒剤」「ブーン パディート箱粒剤」「ブーン レパード箱粒剤」の3剤は4月8日に登録を取得した。
ディザルタは、クミアイ化学工業が創製し、JA全農と共同で開発した新規殺菌剤。また、共同で開発を進めた日産化学でも独自に製品開発が進められている。
ディザルタは、水稲の主要病害いもち病に対して、高い防除効果と長い残効性を有し、白葉枯病、もみ枯細菌病などの幅広い病害にも効果を示す。また、水稲に対する安全性が高く、播種前から移植当日までさまざまなニーズに合わせて使うことができる。
同有効成分は、植物本来の病害抵抗性を誘導する作用があり、耐性菌発達リスクが低く将来にわたり水稲栽培に使用できることから、水稲箱処理剤の混合母剤として展開する。
なお、クミアイ化学工業は、「ディザルタ」の商品名として「ブーン」を使用する。
「ブーン ゼクテラ箱粒剤」は、優れたウンカ剤を含む3成分混合剤。また、「ブーン パディート箱粒剤」は、殺虫剤との2成分混合剤で、「ブーン レパード箱粒剤」は、紋枯剤を含む3成分混合剤。いずれも播種時から使用できる水稲用箱粒剤で多用なニーズに対応する。
今後、「ブーン ゼクテラ箱粒剤」「ブーン パディート箱粒剤」「ブーン レパード箱粒剤」の3剤は、2020年から普及に向けた展示試験を経て、2021年から本格的に販売を開始する予定。なお、「ブーン箱粒剤」は登録取得のみで販売しない。
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