店舗数減少も堅調に拡大する外食産業 富士経済2019年10月30日
(株)富士経済は10月29日、テイクアウトやファストフードの伸びが拡大をけん引している外食産業14カテゴリー138業態の国内市場を総合的に分析した外食産業市場調査結果を発表した。
調査は、ファストフード、テイクアウトなど外食産業14カテゴリー138業態の国内市場を対象にした。
調査結果(14カテゴリー138業態)の概要は次のとおり。
2019年市場見込(18年比)は、テイクアウトやファストフードの伸びが拡大をけん引し、国内市場は34兆1654億円(0.5%増)となった。
ファストフードの中でも丼物をメインで展開する業態である丼物ファストフードは、とんかつ・かつ丼が伸び、牛丼も新規メニューの投入などにより堅調であることから、4928億円(2.8%増)となった。
外食産業14カテゴリー138業態の国内市場の動向を見ると、2012年以降テイクアウトが旺盛な中食需要を獲得して伸びているほか、一時期縮小していたファストフードが16年以降ハンバーガーの回復を受け伸長しているため、市場は緩やかな拡大を続けている。18年は市場規模の大きい料飲店の苦戦が続いているものの、テイクアウトやファストフード、給食、宿泊宴会場などが伸びたため、市場は17年比0.6%増の34兆42億円となった。19年もそれらのカテゴリーがけん引し、市場拡大が見込まれる。
一方、店舗(施設を含む。以下同じ)数を見ると、2012年の104万3203店舗から18年には101万2391店舗となり、19年見込みでは100万8297店舗に減少を続けている。参入企業間の競合が激化しているため、ブランド力や食材調達力、オペレーション体制などで優位なチェーンに需要が集約される傾向がみられ、個人経営の単独店では後継者不足や経営不振などにより閉店するケースがあいついでいることから、店舗数は減少している。
この調査は、富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査などを19年7月から9月に行い分析したもの。この調査結果は『外食産業マーケティング便覧2019 No.3』にまとめられている。
重要な記事
最新の記事
-
需要に応じた生産が原理原則 鈴木農相が就任会見2025年10月22日
-
新農相に鈴木憲和氏 農政課題に精通2025年10月22日
-
鳥インフルエンザ 北海道で今シーズン1例目を確認2025年10月22日
-
【2025国際協同組合年】協同組合間連携で食料安全保障を 連続シンポ第7回2025年10月22日
-
身を切る改革は根性焼きか【小松泰信・地方の眼力】2025年10月22日
-
将来を見通せる農政一層前に 高市内閣発足・鈴木農相就任で山野全中会長が談話2025年10月22日
-
丸の内からニッポンフードシフト「NIPPON FOOD SHIFT FES.東京2025」開催 農水省2025年10月22日
-
来年の米生産 米価高を理由に3割が「増やしたい」米生産者の生産意向アンケート 農水省2025年10月22日
-
全農チキンフーズから初の農協シリーズ「農協サラダチキン」新発売2025年10月22日
-
世界選手権出場かけて戦うカーリング日本代表チームを「ニッポンの食」でサポート JA全農2025年10月22日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島の食材たっぷり「かごしまの宝箱プリン」を紹介 JAタウン2025年10月22日
-
京野菜セットなど約70商品が送料負担なし「JA全農京都ショップ」で販売中 JAタウン2025年10月22日
-
「北海道JAるもいフェア in 東京競馬場」とにかく明るい安村が登場 開催2025年10月22日
-
大量合成可能なジャガイモシロシストセンチュウ ふ化促進物質を発見2025年10月22日
-
世界各地から収集したイネ遺伝資源「NRC」整備とゲノム情報を公開 農研機構2025年10月22日
-
【消費者の目・花ちゃん】世界陸上 生の迫力2025年10月22日
-
柿谷曜一朗氏の引退試合「THE LEGEND DERBY YOICHIRO KAKITANI -LAST MAGIC-」にタイトルパートナーとして協賛 ヤンマー2025年10月22日
-
柿「太秋」出荷本格化 JA鹿本2025年10月22日
-
台風22・23号の被害に伴う八丈島へ支援物資を送付 コープみらい2025年10月22日
-
店舗、宅配ともに前年超え 9月度供給高速報 日本生協連2025年10月22日