豊橋市が運営する花の産直サイト「花いちば.com」オープン2020年7月15日
愛知県豊橋市は7月14日、花農家から直接バラやコチョウランなどの花をお得な価格で購入できる産地直送ショッピングモール「花いちば.com」を開設した。
旬の一番よい状態の花が生産者から直接届く
豊橋市は、56年連続日本一の花の産地、愛知県の中でも屈指の生産地。しかし、新型コロナウィルスの影響を受け、卒業式や入学式などイベント自粛により花の需要が激減し厳しい状況にある。市場では一時、値がつかず、販売機会を失った花は消費者の手に届くことなく廃棄された。
「花いちば.com」は、こうした状況を打開しようと、独自の販売ルートがなく、インターネット販売の知識に乏しい農家でも、生産した花をより多くの人々に届けられる仕組みとして開設した。サイトには、8戸の花農家が出店しており、バラ、デルフィニウム、トルコギキョウといった切り花のほか、鉢花の、コチョウラン、シンビジウム、ボロニア、グズマニアや、多肉植物の寄せ植えなど多彩なラインナップを揃えている。今後、参加農家は増える見込み。
旬の時期に一番良い状態で花を届けるため、「お届け日が指定できない」という一見デメリットもあるが、生産者が直接販売するため、通常より安い価格で買えるのも魅力のひとつ。また、農家から花の生産状況が配信され、購入時期や花の楽しみ方など農家と消費者が交流しながら、楽しめる仕掛けになっている。
現在、問い合わせページから先行予約を受け付けており、正式販売は8月22日からとなる。

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