太陽光発電でブルーベリー栽培 所沢市へ電力供給 HGE×西武アグリ2021年7月12日
三菱HCキャピタルのグループ会社・HGEと西武造園の子会社・西武アグリは7月9日、埼玉県所沢市内への太陽光発電の供給とブルーベリーなどの栽培を両立するソーラーシェアリングを行う「所沢北岩岡太陽光発電所」の竣工式を行った。
太陽光発電システム
所沢北岩岡太陽光発電事業は、環境省の「令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金廃熱・未利用熱・営農地等の効率的活用による脱炭素化推進事業」と、所沢市の「令和3年度所沢市スマートハウス化推進補助金」を受けた事業。官民一体で、遊休地となっていた農地を活用した事業を推進し、西武アグリが太陽光発電システムの下でブルーベリーやワイン用・食用ぶどうを栽培する。
すべての面積農地全体約1.7ヘクタールのうち、太陽光発電システム下の約1.3ヘクタールを用いて栽培すると、8年目には年間約1万3600キロの収穫量となる予想で、発電量の年間予想は約1119MWhと一般家庭311世帯分を見込んでいる。電力は(株)ところざわ未来電力に全量を売電し、所沢市の公共施設に供給することで、電力の地産地消を図る。これは、市役所本庁舎の使用電力の約42%にあたり、年間約500トン、CO2の二酸化炭素の排出を削減。所沢市が進める「所沢市マチごとエコタウン推進計画」の柱の一つである再生可能エネルギーの積極的な導入にも貢献する。
三菱HCキャピタルグループは、「環境・エネルギー」に注力しており、国内外で再生可能エネルギー発電事業や自家消費型太陽光のPPA(PowerPurchaseAgreement)事業、プロジェクト投融資などを推進。HGEは、国内における太陽光発電所の運営やPPA事業を展開し、企業・地域が抱える問題の解決を図っている。
一方、西武造園は、西武グループにおける「造園・緑地事業専門会社」として設計・施工・維持管理・運営までワンストップなサービスを提供。造園事業を通じて培った植物の育成管理技術や農業公園での管理運営ノウハウを活用した事業を展開するため、2020年4月1日に西武グループ初の農業事業を担う子会社として西武アグリを設立した。同事業では、農業と発電事業を両立する新たなビジネスモデルの営農事業を担うことで、沿線地域の活性化や雇用創出、環境保全をめざす。
ブルーベリーの苗
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