クロロプレンモノマー毒性評価の見直し 新たな毒性評価モデルを提出 DPE2021年7月21日
デンカの米国子会社、デンカ・パフォーマンス・エラストマー社(DPE)は7月15日、アメリカ環境保護庁(EPA)に対し、クロロプレンモノマーへの暴露による発がんリスクの見直しを可能にする新たな毒性評価モデルを含む、クロロプレンモノマーの毒性評価に関する正式な「見直し要請(RfC)」を提出した。
RfCは、EPAが最善の科学に基づいて判断を下すことを目的に策定した科学的な検証プロセス。この新しいモデルは、生理学的薬物動態(PBPK)モデルと呼ばれ、人体への健康リスク評価に関するEPAおよび米国科学アカデミーの推奨事項に則っている。
EPAはクロロプレンモノマーによる発がんリスクの評価を2010年に実施。EPAの統合リスク情報システム(IRIS)に登録されているこの評価は、1系統の雌のマウスに対する影響にのみ基づいていた。
新モデルの結果は、ピッツバーグ大学の研究者らが最近更新したクロロプレン製造工場の勤務者に関する数十年にわたる研究や、ルイジアナ州の発がん率についてまとめたルイジアナ州腫瘍統計局の統計データなどの、クロロプレンモノマーに関する既存の疫学的研究と一致。いずれも、セント・ジョン・ザ・バプティスト郡にあるDPEの製造工場から排出されるクロロプレンモノマーによって、同工場の勤務者や近隣住民の発がんリスクが高まってはいないことを示唆している。
同PBPKモデルの評価結果は、2020年1月に査読付き科学雑誌「InhalationToxicology」に掲載された。
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