お風呂で紙パック「地球の未来にまじめなボディソープ」共同開発 パルシステム2021年9月2日
パルシステムは、凸版印刷と太陽油脂と共同で、原料、包装、リサイクルまで持続可能性を追求した「地球の未来にまじめなボディソープ」を開発。浴用商品では国内で初めて紙パックを採用した画期的な商品で、パーム油やオリーブ油など原料も環境や人権に配慮した。9月6日からパルシステム利用者からの注文受付を開始する。
パッケージには原料産地の生物をデザイン
"地球の未来にまじめ"な3つの視点で商品化された「地球の未来にまじめなボディソープ」。その一つは容器で、パルシステムは、プラスチックの使用削減へ向けて、凸版印刷が開発したプラスチック容器から代替可能な紙パック「キューブパック」を採用した。水回りで使う浴用製品で紙パックを使用した商品は、国内初で、パルシステムの既存品と比較で7割以上のプラスチック使用量削減を実現した。
二つ目は、環境破壊や不当労働のない原料生産から生まれた原料を使うこと。原料となるパーム油と保湿成分のオリーブ油などは、環境保全や労働環境が確認された原料を採用した。
パーム油の原料となるアブラヤシの生産現場(コロンビア・テケンダマ社)
生分解性が高く環境負荷が低いといわれる石けんの主原料であるパーム油は、新たな森林を切り崩すことなく自然の循環を生かした農法を実践するコロンビアのテケンダマ社の原料を採用。同社は、「森林破壊ゼロ、泥炭地開発ゼロ、森林火災ゼロ、人権侵害ゼロ」のスローガンを掲げ、パーム油の原料となるアブラヤシを生産。パルシステムと2019年に産直提携を締結し、パンに使うショートニング原料として使用され、グループ会社とはバナナも取引している。
また、ボディソープのもう一つの原料で保湿効果を高めるオリーブ油にはスペインのオレオエステパ社のものを採用。同社は、スペイン南部のアンダルシア州を拠点とする生産者団体で、農薬にできるだけ頼らない栽培方法のほか、農園内のエリアまで生産地域を限定できるトレーサビリティを実現している。パルシステムと2015年に産直提携を締結し、パルシステムPB「エキストラバージンオリーブオイル」原料として使われている。そのほかの原料としては、フィリピン・オルタートレード社の黒砂糖(保湿成分)と、香川県・無茶々園の甘夏精油が香料の一部に使われている。
さらに、"地球の未来にまじめ"な視点の3つ目は、容器を回収し高率でリサイクルすること。パルシステムの宅配は、配付したカタログや牛乳パック、リユースびんなどを回収。新商品も回収対象とし、ティッシュペーパーやトイレットペーパーの原料としてリサイクルされる。
「地球の未来にまじめなボディソープ」は、ほどよい泡立ちと泡もちとともに、さわやかなシトラスの香りを楽しめ、洗浄後、肌がしっとり潤う心地よい洗いあがりが魅力。使い終わった紙パック容器を、新しい容器に取り替える際は、ディスペンサーをそのまま新しい紙パック容器に取り付けるだけ。従来の詰め替え後に捨てられてしまう容器も発生しない"地球の未来にまじめ"な製品となっている。
「地球の未来にまじめなボディソープ(紙パック)500ml」(1078円)、「同(紙パック)付替用 500ml」(968円)。いずれも税込価格。
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