「なじみの外食店」減ったは37.6%コロナ禍前後の外食 消費者調査2021年9月22日
外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、コロナ禍前後における「なじみの外食店」について、数や立地の変化、業態ごとの割合等についてアンケートを実施。コロナ禍で「なじみの外食店」が減った人は37.6%で、最大要因は「外出・外食控え」だった。
調査は6月18日~7月1日、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女へインターネットでアンケートを行い、有効回答数は9564件。
調査によると、コロナ禍前に「なじみの外食店」があった人は約7割。その後のコロナ禍で「なじみの外食店」の数が増えた人が2.9%、減った人が37.6%と減った人のほうが圧倒的に多かった。性年代別では、60代男性はコロナ禍の前も現在も「なじみの外食店」がない人が23.3%と少なく、外食店にとって貢献度の高い世代だが、コロナ禍で43.2%と高い割合の人が「なじみの外食店」の数が減っていた。もともと「なじみの外食店」がある割合が高い中高年世代で「なじみの外食店」の数が減っている人が多い傾向。
「なじみの外食店」が減った理由は、コロナ禍が圧倒的
コロナ禍以降に「なじみの外食店」が減った人の理由を聞くと、圧倒的にコロナ禍に関する理由が多くあげられた。最も割合が高かった理由は「外出や外食自体を控えるようにした」で41.6%。次いで「店が営業自粛や閉店等をした」が22.1%。さらに「繁華街等の人混みの多いエリアに立地していた」と「営業時間の規制により、自分の利用時間と合わなくなった」がともに16.5%となっている。30~60代女性では特に「外出や外食自体を控えるようにした」との回答割合が高く、男性よりも女性において「外出・外食控え」が「なじみの外食店」でなくなることに大きな影響を与えた様子がうかがえる。
新たな「なじみの外食店」ができた人は57.5%
「なじみの外食店」の数が減った人が多いコロナ禍に、新たな「なじみの外食店」ができた人は、57.5%。性年代別では、30代男性で68.0%が新たな「なじみの外食店」があると回答。20代女性でも66.0%が新たな「なじみの外食店」があると回答し、男女の年代別では最も割合が高かった。おおむね、年代が若いほど、新たな「なじみの外食店」がある人の割合が高く、コロナ禍前には「なじみの外食店」のある人が中高年に多かったこととは逆の傾向。
新たにできた「なじみの外食店」は「自宅や最寄り駅の周辺」が74.8%
新たにできた「なじみの外食店」のうち、最も高い頻度で利用している店の立地で最も割合が高かった立地は「自宅や最寄り駅の周辺」が74.8%。性年代別では、40代女性で「自宅や最寄り駅の周辺」が82.2%、20代男性で「通勤・通学場所の周辺」が16.8%で、それぞれ他の性年代よりも回答割合が高かった。
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