植物肉市場 2021年から2026年にかけて約17%のCAGRで成長見込み2021年9月27日
株式会社グローバルインフォメーションは9月17日、市場調査レポート「プラントベースミート市場:世界の業界動向、シェア、規模、成長、機会、予測(2021~2026年)」(IMARC Services Private Limited)の販売を開始した。
同レポートによると、植物肉(プラントベースミート)市場は、2020年に86億米ドルの規模に達し、今後、2021年から2026年の間に市場は約17%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予想されている。
植物肉は、色、食感、外観、風味などが肉製品に似ているヴィーガン向けの代替品。一般的には、植物性タンパク質単離物、デンプン、野菜エキス、食用油、その他様々な調味料を混合して製造される。これらの原料に添加物や着色料を加えて加工することで、動物の肉に似た風味や食感を得られる。
植物性食肉製品は、肉の摂取量を減らすことで、心血管疾患のリスクを最小限に抑え、血中コレステロールを低下させ、カロリーを維持し、タンパク質の消費量を増やすことができる。さらに、食肉の大量消費を抑えることができるため、エコロジー的にも持続可能であると考えられている。植物性食肉製品は、レストラン、カフェ、ファーストフード店、ハイパーマーケット、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店、その他のケータリングサービスなどで広く利用されている。
市場の成長要因
菜食主義が一般化し、動物福祉や動物保護に対する関心が高まっていることから、植物肉などの代替肉の需要が高まっている。さらに、肥満や糖尿病など、消費者の健康への関心が高まっていることも、低カロリー・高タンパクであることを理由に、製品の需要を高めている。さらに、ベジタリアンではない食事から植物性タンパク質を含む食品へと消費者が変化していることや、特に北米やヨーロッパでは、フレキシタリアンやベジタリアンの食事が増えていることも、市場の成長を促進。インド、中国、ブラジル、トルコなどの新興国では、急速な都市化と消費者の生活水準の向上により、ヴィーガン食品などの高品質な食品に対する一人当たりの支出が増加している。また、PETA(動物愛護団体)などの動物愛護団体が、食肉消費のための動物の過剰な殺傷を減らすための啓発プログラムを導入していることも、製品需要を後押し。さらに、消費者の嗜好の変化を受けて、いくつかのメーカーが、香りや食感が良く、保存期間が長く、栄養価の高いヴィーガン肉製品を発売している。
著名な食品会社は、製品ポートフォリオを拡大するために、ヴィーガンミートを製造する新興企業と戦略的提携を結び、製品のプレミアム化を図っている。さらに、中華料理、タイ料理、イタリア料理など、さまざまな料理でこれらの肉製品が採用されていることも、今後数年間の世界の植物肉市場の成長を後押しする要因となる。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日