循環型農業とCO2削減を両立「ララ 天日干し たもぎたけサプリ」発売 楽々2021年10月8日
株式会社楽々(新潟県新潟市)は、循環型農業で作るサプリ「ララ 天日干したもぎたけ」を発売した。希少なきのこの製造法を新潟から全国へ提供し、サーキュラーエコノミーをめざす。
生命力が強く、人口栽培が難しいたもぎたけ
生命力が強く、たくさんの胞子が発生するため、人口栽培が難しいとされているたもぎたけ。同社は、特許技術の「ありのまま発酵」製法により、菌床の製造・販売、きのこ栽培をしている。
菌床によるきのこ生産は、本来のきのこ菌の力を引き出すため、高い気温や病害にも強く、散水用の飲用許可水と虫よけネットがあれば、自然環境に近いビニールハウスなど簡易な設備を活用した生産できる。また、適温域であれば生産する場所も選ばず、屋上などでも生産可能。自然界の太陽光や夜間の冷え込みを活用し無空調で生産するため、省エネでCO2削減に寄与する。
たもぎたけには、抗酸化力が強力で赤血球に運ぶトランスポーターが発見されたエルゴチオネイン、βグルカン、ビオチン、ナイアシン、タンパク質など、注目の成分が豊富に含まれていることから、同社は2020年3月に「ありのまま発酵」製法での試験生産の取り組みを始めた。
植物性原料由来のマイクロバイオーム(微生物叢)を独自の発酵機「マッシュファメンタ」によってIOT制御の下、発酵プログラムを実施。必要なインフラはインターネットと電気と水道のみで、重油や灯油など燃焼系燃料を使わずに殺菌と発酵を施し、残存する微生物叢をきのこ菌に適性化する。滅菌を行わない製造方法で、菌床内にきのこ菌以外の菌叢が共生するため、環境変化や病害に強くなっている。

同社は、「ありのまま発酵」菌床と使用ノウハウは農業事業者にライセンス。きのこ生産を収入源として役立てる仕組を開発し、これまで全国で約40の農業事業者が採用している。
「ララ 天日干し たもぎたけサプリメント」(3240円・税込)は、エルゴチオネイン、βグルカン、ビタミンDを含有するサプリ。無添加・無農薬で製造した菌床で、無空調で育てた「たもぎたけ」を天日干し後、「ありのまま発酵」菌床の仕込みから20日間で収穫した生命力の強いたもぎたけを使い、乾燥から錠剤化までの工程を添加物を使わずに行っている。
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