石川県産加能ガニ「輝」デビュー 初セリで500万円で落札 JFいしかわ2021年11月10日
石川県漁業協同組合は11月6日の初セリに合わせ、各船が厳選した自信の1尾を活ガニとして1枚ずつセリにかけ、グランプリ(最高金額)を決める「蟹-1(カニワン)グランプリ」を石川県漁協かなざわ総合市場と同加賀支所の2か所の市場で開催。石川県産「加能ガニ」の最高級ブランド「輝(かがやき)」がデビューし、加能ガニ史上最高額の500万円で落札された。
500万円で落札した加能ガニの最高級ブランド「輝」を手にする購入者
「加能ガニ」の最高級ブランド「輝」は、身がぎっしりとつまった加能ガニの中でも、めったに水揚げされないほどの大きさと、上質なものだけが「輝」とされ、全国の高級料亭などに出荷される。「加能ガニ」のうち、重さ1.5キロ以上、甲羅の幅4.5センチ以上で全ての脚がそろっており、甲羅が硬く身入りが良く、鮮度の徹底(獲れた日をタグに記載)、資源管理に積極的に取り組んでいるという6つの条件をすべて満たすものだけが目利き人により「輝」として認定される。
「蟹-1グランプリ」当日のかなざわ総合市場では、石川県漁業協同組合常務理事の福平伸一郎氏が、加能ガニ「輝」のブランド立ち上げに至った経緯や、ブランドとしての役目、「輝」にかける漁業者への想いを発表。「数年前からブランドの立ち上げを構想しており、今年、県内全域の底びき網漁業者で組織する県底曳網漁業連合会を発足。度重なる話し合いが行われ、ようやく実現した。加能ガニというブランドを、県下で一丸となって盛り上げ、知名度を全国的に高めていきたい」と話した。
エントリーした23尾の活ガニは1尾ずつ測定や記録が行われ、蛸島漁港(石川県珠洲市)の漁船「第八丸一丸」の加能ガニが「輝」の条件をクリアし、初セリで「輝」として認定された。「輝」の初セリには、15人上の買い人が参加。セリはいきなり40万円の高値で始まり、買い人の声が次々に飛び交い、ご祝儀相場も相まって価格はぐんぐん上昇。石川県内で旅館業を営む百楽荘が加能ガニ史上過去最高額の500万円で落札した。
また、加賀支所でも立派な加能ガニが次々に持ち込まれ、エントリーした9尾のうち、8尾が1.5キロオーバーという状況のなか、厳正な目利きにより「輝」に認定されたカニはなかったが、落札最高値は80万円の高値となった。
今年初日の加能ガニの全体の尾数は、2万9520尾。その中でも「輝」に認定されたのはわずか1尾で、約3万分の一の確率での誕生となった。「輝」の規格は、重量や甲羅幅などの条件の他、全ての脚がそろっているか、身入り、キズや爪の有無、鮮度の徹底、資源管理の取り組みなども認定条件としており、ほんの一握りの上質なものだけが「輝」とされる。
今回の初セリでは、2会場同時での「輝」認定には至らなかったが、この厳正な審査の中、初日に1尾が認定されたことで、初セリは大いに盛り上がった。同漁協は今後、「輝」を牽引役として加能ガニ全体のさらなる知名度向上を図っていく。
加能ガニの初セリの会場
重要な記事
最新の記事
-
チョットで済まない「チャットGPT」【小松泰信・地方の眼力】2025年11月26日 -
鴨川メガソーラー問題 「谷埋め盛土」に崩落の恐れ 専門家が学習会で指摘2025年11月26日 -
【TAC・出向く活動パワーアップ大会2025】部門間連携で担い手支援 JA部門全農会長賞 JA秋田なまはげ2025年11月26日 -
甘味資源作物は食料安保の基幹 生産意欲持てる対策を 主産道県が集会2025年11月26日 -
鹿児島黒牛、安納芋、うなぎ 鹿児島の味「ふるさと便」で販売中 JAタウン2025年11月26日 -
愛媛県産オリジナル品種かんきつ「紅まどんな」販売中 JAタウン2025年11月26日 -
ルーマニアで戦う卓球日本代表選手を「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年11月26日 -
「岐阜県産 和牛とお米のフェア」12月1日から開催 JA全農2025年11月26日 -
株式会社ISEKI M&D(松山)周辺の清掃活動行う 井関農機2025年11月26日 -
COP30で気候変動と持続可能な農業に関する共同声明を発表 井関農機2025年11月26日 -
レベニューシェア方式で「ミニ白菜」静岡で販売 農業総研2025年11月26日 -
AIとICP分析の融合による次世代型土壌診断技術を開発 国際農研2025年11月26日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月26日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月26日 -
愛媛・宇和島 CORLEO FARM産「コル'マドンナ」のケーキを販売 カフェコムサ2025年11月26日 -
邑久町漁協と「第6回産直会議」環境省「自然共生サイト」日本最大級の登録申請を確認 パルシステム2025年11月26日 -
北海道オホーツクの農作物をSAF原料に活用 中高校生向け探究学習プログラム実施 東京農業大学2025年11月26日 -
日本生協連「UCDAアワード2025」企業総合賞と専門家賞2商品を同時受賞2025年11月26日 -
長野県に「コメリハード&グリーン真田店」12月10日に新規開店2025年11月26日 -
足立区から感謝状 国際協同組合年に美しく安全な街づくり パルシステム東京2025年11月26日


































