農福連携×自然栽培 愛媛の次世代農業コミュニティが全国展開 シゼンタイ2021年11月12日
株式会社SPIQUEが運営するオンラインコミュニティプラットホーム「Village」に、障害者と無農薬・無肥料・無除草の自然栽培に取り組む愛媛の農業コミュニティ「シゼンタイ」が11月1日から加わった。シゼンタイは来年春からの本格稼働に先駆け、事前に活動を試せる無料コミュニティへの入会を募集中。オンラインで全国に活動を広げると同時に、地元の子どもたちも参加できるイベントなどの開催を通して農福連携の農業コミュニティを展開する。
シゼンタイは「学ぶ」「作る」「繋ぐ」「守る」の4つの軸で日本の農業問題に取り組んでいる。教育事業では、自然栽培、世界と日本の農業の現状、種、農薬・肥料の問題などに関する農業カリキュラムに加え、地球環境や漁業・林業、土壌環境、文化・歴史など様々な分野をプロフェッショナルから学ぶ。また、農業生産事業では、自然栽培による、米・野菜・果樹の栽培方法を学び、播種から育苗、定植、収穫まで実践経験を積んでマスター。現在は、脳性麻痺、脳梗塞で障害が出た人、重度の知的障害、精神障害、うつ病、自閉症の人などが各自の個性を生かした農作業に携わっており、作られた作物はECサイトから全国に販売している。さらに、社会貢献事業として、農家の人口減少・高齢化に伴い、人手不足が深刻化している中で農家をサポート。自然栽培を通じて、全国42万ヘクタールの耕作放棄地を自然に還すとともに、山林・海川の保全にも取り組んでいく。
シゼンタイの佐伯代表
シゼンタイ代表の佐伯康人氏は、日本で無農薬・無肥料・無除草の「自然農法」を確立した福岡正信氏と、世界で初めて無農薬・無肥料・無除草剤でりんごの栽培に成功した木村秋則氏に師事。木村氏の一番弟子として、国内だけでなく世界でも講演するなど、自然栽培の先導者として活躍している。自身の三つ子の脳性まひの育児体験を通して福祉就労に興味を持ち、障がい者が個性を生かせる方法として、自然栽培と福祉を掛け合わせた農福連携を発案。また、障がい者が日本の耕作放棄地・荒廃地を自然栽培で再生していく「一般社団法人農福連携自然栽培パーティー」を立ち上げ、現在は栽培顧問として、日本全国100か所、2000人に栽培指導を行っている。
SPIQUEはこうした新たなチャレンジに取り組む企業、個人を自社のオンラインスクールシステムやEC販売システムやファンマーケティングを通してサポートしている。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日
-
【役員人事】全国農協保証センター(6月26日付)2025年6月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」FMC2025年6月27日
-
【役員人事】日本協同組合連携機構(6月26日付)2025年6月27日