コナラ当年枝の放射性セシウム季節変動を解明 森林総合研究所2022年1月14日
森林研究・整備機構森林総合研究所の研究グループは、きのこ原木が採取されるコナラ萌芽林を調査し、8月から翌年4月にかけてコナラ当年枝の放射性セシウム濃度が安定していることを明らかにした。
コナラ当年枝の放射性セシウム濃度1の季節変動
放射能汚染地域の原木林利用再開に向けて、伐倒することなく、コナラ当年枝から幹の放射性セシウム濃度を推定する手法の開発が進められている。これまでの当年枝による評価技術では、放射性セシウム濃度が安定しているといわれる11月から翌年3月までの濃度を指標としており、この限られた期間に試料採取を実施する必要があるため、調査を進める上で大きな制約となっている。そこで調査可能な時期の拡大を検証するため、福島県田村市都路町のコナラ萌芽林で当年枝を採取し、その放射性セシウム濃度の季節安定性を評価した。
その結果、コナラ当年枝の放射性セシウム濃度は11月から翌年3月だけでなく、8月から10月と4月でも安定していることがわかった。これにより、幹の濃度推定に利用可能な当年枝の採取時期は、8月から翌年4月までの9か月間に拡大できることが分かった。原木林の放射性セシウム濃度調査を必要とする関連事業推進への活用が期待される。
同研究成果は、2021年12月にEcological Indicators誌に掲載された。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日
-
【役員人事】全国農協保証センター(6月26日付)2025年6月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」FMC2025年6月27日
-
【役員人事】日本協同組合連携機構(6月26日付)2025年6月27日