「丸大豆醤油」原料の小麦を国産100%に変更 生活クラブ2022年12月6日
生活クラブ連合会は、人気の調味料「丸大豆醤油」の原料のひとつである小麦を国産100%に変更。12月から順次、組合員のもとへ届ける。

生活クラブの「丸大豆醤油」は、タイヘイ株式会社と生産提携をしているオリジナルの醤油。これまで原料となる小麦の国産比率は全体の3割だったが、すべてを栃木県産および北海道産の国産に変更した。2021年に仕込んだものが1年間かけて醸造され、いよいよ供給開始となる。
小麦は国内自給率が15%と低く、産地を指定した安定確保が難しいことから以前は原料小麦の3割を国産、残り7割はカナダ産などを使っていた。一方、組合員からは収穫時期に散布される農薬の残留を懸念して国産小麦の使用を望む声が多かった。そこで生活クラブは、これまでの北海道産小麦と同様に醤油に適したタンパク質含有量が多い栃木県産小麦「タマイズミ」を確保。2021年10月に国産小麦100%の丸大豆醤油を仕込んで1年かけ、新たな「丸大豆醤油」が完成した。
生活クラブの醤油はこれまでも、組合員からの要望を受けて変化してきたが、その中でも大きく変わったのは原料の大豆。1978年に取り組みを始めた当初は、醤油の原料としては一般的な「脱脂加工大豆(化学薬品を使って大豆の油分を抽出し、たんぱく質などの成分を調整した大豆)」を使っていた。一方、組合員からは、大豆を丸ごと使う「丸大豆」を原料に使うことを求める声があがり、米国産の丸大豆を使用することに。その後、米国でも遺伝子組み換え大豆の栽培が増え、組合員が望む大豆の入手が難しくなった。そこで、生活クラブの味噌の提携生産者からの紹介で、2009年からNON-GM・JAS有機認証の中国産の丸大豆を原料とすることになり、組合員も現地を訪れ農場や選別の様子を確認した。
生活クラブの丸大豆醤油は、杉の木でつくられた伝統の木桶仕込み製法でつくられる。醤油蔵に棲みつく微生物の力を生かし一年かけて、発酵・熟成させる伝統製法で、熟練の職人が状態を確かめ、手間ひまをかけることでまろやかで深い風味の醤油が生まれる。
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