ベトナム・メコンデルタで温室効果ガス削減効果を評価 国際農研など2021年8月23日
国際農研は、農研機構、宮崎大学、ベトナム・カントー大学と共同で、メコンデルタ農村地域において、地球温暖化の一因である温室効果ガスGHG)排出量の削減と環境負荷低減の効果をライフサイクルアセスメント(LCA)により評価した。
専業システムと複合システムの比較
ベトナム南部の農村地域では、水稲作と肉牛生産をそれぞれ単独で行う専業システムが一般的だが、専業システムによる営農活動は、地域資源が有効活用されず、環境に負荷を与えている可能性がある。同研究グループは、水稲作と肉牛生産にバイオガス生産を組み合わせた複合システムが、専業システムと比較して、GHG排出量を22%削減できることを明らかにした。また、バイオガス利用によりエネルギー消費量も22%削減でき、家畜ふん尿に由来し、河川等の水質へ影響を及ぼすアンモニアなどの排出量を14%低減できることもわかった。
ベトナムを含むアジアモンスーン地域は、メコンデルタと同様に水稲作主体の農業が重要な産業。近年、経済発展に伴う食肉など畜産物の需要も高まっており、今後は、水稲作・肉牛生産複合システムが、アジアモンスーン地域で取り入れられることで、GHG削減目標の達成に貢献することが期待される。
同研究成果は6月8日、「Journalof Environmental Management」電子版に掲載された。
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