【注意報】果樹カメムシ類 県内全域のモモ・ナシで多発に注意 岡山県2022年7月5日
岡山県病害虫防除所は、果樹カメムシ類の主にチャバネアオカメムシが県内全域のモモ、ナシ等で7月上旬~8月上旬にかけて多く発生するおそれがあるとして、7月1日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
赤磐市の予察灯におけるチャバネアオカメムシ誘殺数は、6月4~5半旬で104頭と平年(36.4頭)より多い。また、フェロモントラップでも同じ傾向で、6月4~5半旬で576頭と平年(83.9頭)より多い。
広島地方気象台が6月23日に発表した季節予報によると、向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か少ない予報で、飛来に好適な条件が続くと考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)モモ、ナシでは「袋掛け後の肥大~成熟期(袋と果実が密着し、カメムシ類が袋の上から吸汁可能となる)」の果実被害が懸念される。
(2)収穫期まで、カメムシ類の発生に応じて薬剤散布を行う。
(3)黄色灯の点灯はチャバネアオカメムシに対して忌避効果がある。ただし、クサギカメムシには効果がないこと、カメムシの発生が多いと十分な効果を得られないこと等から、薬剤防除を徹底する。
(4)樹全体に目合い4ミリ以下のネットを掛けるとカメムシ類に対する防除効果が得られる。ただし、すでにカメムシ類が寄生している樹にネットを掛けると大きな被害を受けるため、網掛け前に薬剤防除を行う。
(5)薬剤防除にあたっては農薬使用基準を順守し、人畜、水産動物等への危害防止に努め、安全・適正に使用する。また、周辺農作物等へ飛散しないよう十分注意する。
(6)最新の農薬登録情報は、農薬登録情報提供システムで確認できる。
(7)薬剤の使用に当たっては、農薬使用基準を遵守し、人畜、水産動物等への危害防止に努め、安全・適正に使用し、周辺農作物等へ飛散しないよう十分注意する。なお、収穫期が近い場合の農薬散布は、特に収穫前日数をよく確認して行う。
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