食品異物の混入時期推定に役立つ遺伝子検査技術を開発 農研機構2022年7月6日
農研機構とハウス食品分析テクノサービスは、食品に混入した昆虫の加熱履歴を評価する新しい遺伝子検査技術を開発。この検査技術を利用した受託検査サービスが7月5 日にハウス食品分析テクノサービスで始まった。
FRED法の概要
農研機構は、DNAの分解の程度を測定するFRED(フレッド)法という分析技術を開発。このほど、ハウス食品分析テクノサービスとの共同研究で、DNAが熱で分解する性質を利用し、食品に混入した昆虫の加熱履歴をFRED法で評価できることを明らかにした。
食品に害虫などの異物が見つかった際は、製造から消費までのどの段階で異物が混入したのかを明らかにする目的で、異物の加熱履歴の評価が必要になる場合がある。今回の共同研究で得られた成果をもとに、ハウス食品分析テクノサービスでは、食品への混入報告の多いクロゴキブリを対象とした加熱履歴の受託検査サービスを始めた。
昆虫の加熱履歴を評価する方法として、昆虫の細胞に含まれる酵素の働きを測定する方法がこれまで一般的に用いられてきたが、誤判定が生じやすいなどの課題が残されていた。これまでの方法とは測定原理が異なる、特定の生物種のみを対象とする遺伝子検査で加熱履歴の定量的な評価を実現したことにより、従来より信頼性の高い検査が可能になる。
また、受託検査の結果にもとづいて異物が混入した時期を推定することで、異物を発見した消費者への対応や、必要に応じた製品の回収など、食品事業者による適切な意思決定が可能。異物混入の原因究明により、食品の安全性・信頼性の向上が期待できる。
なお、開始した受託検査サービスには、評価可能な条件に制約があり、案件によっては受託できない場合もある。
重要な記事
最新の記事
-
需要に応じた生産とは何なのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月28日 -
【人事異動】JA全農(12月1日付)2025年10月28日 -
農水省「環境負荷低減の見える化システム」JA全農の「担い手営農サポートシステム」と連携2025年10月28日 -
栃木米「トーク de ス米(マイ)ルフェスタ」開催 JA全農とちぎ2025年10月28日 -
中畑清氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」太田市で開催2025年10月28日 -
次世代経営人材の育成へ 「JA経営マスターコース」の受講者募集を開始 JA全中2025年10月28日 -
大学×企業×JA 群馬を味わう「産学連携パスタ」開発 高崎商科大学2025年10月28日 -
稲の刈り株から糖を回収 ほ場に埋もれる糖質資源のアップサイクルへ 農研機構2025年10月28日 -
庄内柿の目揃い会を開く JA鶴岡2025年10月28日 -
卒業後サポートも充実「亀岡オーガニック農業スクール」第三期募集開始 京都府亀岡市2025年10月28日 -
野菜販売や林業機械パフォーマンスも「第52回農林業祭」開催 大阪府高槻市2025年10月28日 -
京都各地の「食」の人気商品が大集合「食の京都TABLE」開催 京都府2025年10月28日 -
HACCP対策 業務用「捕虫器 NOUKINAVI+ 6803 ステンレス粘着式」発売 ノウキナビ2025年10月28日 -
100年の想いを一粒に「元祖柿の種 CLASSIC」30日に発売 浪花屋製菓2025年10月28日 -
令和7年度自治体間農業連携先候補者を選定 大阪府泉大津市2025年10月28日 -
農と食の魅力発見「東京味わいフェスタ」丸の内・有楽町・日比谷・豊洲の4会場で開催2025年10月28日 -
南都留森林組合と「森林産直」10周年「パルシステムの森」を提起2025年10月28日 -
中古農機具「決算セール」全国30店舗とネット販売で開催 農機具王2025年10月28日 -
越冬耐性の強い新たなビール大麦 品種開発を開始 サッポロビール2025年10月28日 -
だしの力と手づくりの味を学ぶ「手打ちうどん食育体験」開催 グリーンコープ2025年10月28日


































