【注意報】果樹カメムシ類 県北、中、南部で多発のおそれ 和歌山県2022年8月26日
和歌山県農作物病害虫防除所は、カキ、カンキツ、ナシ、ブドウ、キウイフルーツに果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)が県北部、県中部、県南部で多く発生するおそれがあるとして、8月26日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
同防除所は果樹カメムシ類について7月14日付けで、県北部のモモ・カキ・ナシ・ブドウ・キウイフルーツを対象に病害虫発生予察注意報(第3号)を発表したが、依然として平年を上回る飛来が認められている。また、8月以降、県中部、県南部においても多発傾向にある。
紀の川市粉河の予察灯における8月1日~20日誘殺数は、チャバネアオカメムシが1167頭(平年511.1頭)、ツヤアオカメムシが568頭(平年190.5頭)だった。また、みなべ町東本庄の予察灯における8月1日~20日の誘殺数は、チャバネアオカメムシが1899頭(平年1030.0頭)、ツヤアオカメムシが899頭(平年519.3頭)だった。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類の飛来量はほ場間差が大きい。ほ場内での発生および被害状況をよく観察し、防除は発生に応じて早めに行う。
〇山林に隣接するほ場では飛来が多く、集中して加害される傾向がある。
〇カキでは「富有」、カンキツでは収穫時期の早い極早生ウンシュウミカンで被害が大きい。
〇台風通過後や強風後には、一時的にほ場への飛来が多くなることがあるので注意する。
〇今後の発生動向については、農業環境・鳥獣害対策室のウェブページ内農作物病害虫防除所の果樹カメムシ情報や各地域の振興局、JA等の情報を参考にする。
〇防除薬剤は最新の登録情報「農林水産省農薬登録情報提供システム」を参照し、適正に使用する。特に収穫が近いほ場では薬剤の収穫前日数に注意する。
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