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【特殊報】フィロデンドロンにモトジロアザミウマ 県内で初めて確認 岐阜県2023年2月7日

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岐阜県病害虫防除所は、サトイモ科観葉植物のフィロデンドロンにモトジロアザミウマの被害を西濃地域で確認。これを受けて、2月3日に病害虫発生予察特殊報第5号を発令した。

被害を受けたフィロデンドロン苗(矢印:周辺部が黄化した被害葉) 葉上に寄生している実際の様子(矢印:モトジロアザミウマ成虫)(写真提供:岐阜県病害虫防除所)被害を受けたフィロデンドロン苗(矢印:周辺部が黄化した被害葉)
葉上に寄生している実際の様子(矢印:モトジロアザミウマ成虫)(写真提供:岐阜県病害虫防除所)

2022年11月に西濃地域の花き施設ほ場(1ほ場)で、サトイモ科観葉植物のフィロデンドロンに、葉の周辺部が黄化した症状が観察され、暗褐色のアザミウマ類の寄生していることが確認された。この虫を採集し、農林水産省名古屋植物防疫所に同定依頼した結果、モトジロアザミウマと同定された。

モトジロアザミウマによる農作物への被害は、これまでに、東京都、愛知県、高知県、鹿児島県、香川県、栃木県、宮崎県、福島県、大分県の1都8県で確認されている。

被害作物は、インゲンマメ、シソ、ミョウガなどの野菜類のほか、ディーフェンバキア、シンゴニウムなどのサトイモ科の観葉植物や、ハイビスカス、ポインセチアなどの花き類でも報告がある。同種による農作物の被害は岐阜県では初めての確認となる。

モトジロアザミウマは、北アメリカ原産の侵入害虫で、古くから侵入を受けたヨーロッパでは広く分布し、中国へも侵入している。国内では1999年に東京都(小笠原諸島)で最初に確認され、その後各地で確認されている。体色は暗褐色で、前翅の基部および中央部が灰白色であるため、体色に比して白く目立つ。また、頭部、胸部および腹部の各節間は赤味を帯びる。体長は雌成虫が約1.3ミリ、雄成虫が約1.2ミリ。1齢幼虫は体長約0.5ミリで、2齢幼虫は体長0.7~1.2ミリで体色は黄色。2齢幼虫の後、蛹を経て成虫となる。

広範囲の植物に寄生し、野菜では、キュウリ、メロン、シソ、ナス、トマト、ピーマン、ミョウガなど、花きでは、ポインセチア、ハイビスカス、インパチェンス、バラなどを食害する。食害を受けると葉の艶がなくなり、かすり状となることや、葉辺縁部が黄化する場合がある。

モトジロアザミウマ成虫(矢印1:前翅の付け根の灰白色) (矢印2:頭部と胸部の節間の赤み) モトジロアザミウマ2齢幼虫(写真提供:岐阜県病害虫防除所)モトジロアザミウマ成虫(矢印1:前翅の付け根の灰白色)(矢印2:頭部と胸部の節間の赤み)
モトジロアザミウマ2齢幼虫(写真提供:岐阜県病害虫防除所)

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇発生が認められた場合には、花き類・観葉植物のアザミウマ類に適用がある薬剤を用いて、株全体に薬液散布する。
〇栽培施設の開口部に防虫ネットを張り、施設内への侵入を防止する。
〇広食性の害虫であることから、雑草に寄生する可能性もあるため、ほ場周辺の除草を徹底する。

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