【特殊報】スモモにスモモミハバチ 県内で初めて確認 大分県2023年5月8日
大分県農林水産研究指導センター農業研究部は3月30日、スモモにスモモミハバチの発生を県内で初めて県北部、中部、豊肥地域で確認。これを受けて、5月1日に令和5年度病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
老齢幼虫(令和4年5月16日採集)・粘着トラップに捕獲された成虫(令和5年3月30日採集)
(写真提供:大分県農林水産研究指導センター農業研究部)
令和4年5月16日に県北部の露地栽培スモモにおいて、幼果内部をハバチ類幼虫が食害する被害が確認された。同様の被害が県内各地で確認されたため、今年3月から各スモモ産地に粘着トラップを設置し、誘殺された成虫を門司植物防疫所に送付し、同定を依頼したところ、スモモミハバチ(MonocellicampapruniWei)と判明した。
国内での発生状況としては、令和元年度に山口県で初めて確認され、令和2年度には広島県でも発生が確認されている。
老齢幼虫は、体長10ミリ程度。全体的に白色で、腹脚は退化してほぼ突起状となる。成虫の体長は6ミリ程度と小型で、体色は全体的に黒色であり、翅も暗色。寄主はスモモのみで、年に1回発生する。中国では開花初期に一斉に羽化し、幼果のがくや花托の表皮に産卵することが知られる。孵化した幼虫は果実内部に食入し、仁を食べて内部に糞を蓄積する。
近縁のナシミハバチと異なり、複数の果実を渡り歩いて食害することはなく、幼虫の成育は1つの果実内部で完結。約30日後に果実に穴を開けて脱出し、土中で土繭を作って夏、秋を経過し翌春に蛹化する。分布は中国および韓国との報告がある。
幼虫と幼果内部の食害状況(令和5年4月11日採集)(写真提供:大分県農林水産研究指導センター農業研究部)
幼虫は幼果内部を食害し、糞は果実内部に溜まり、外へは排出されない。被害果を割ると、内部の空洞に幼虫と比較的乾燥した細粒状の糞が見られる。被害果径は大きくとも1センチ程度と小さく、5月上中旬には正常果と生育に大きな差が出るため、見分けることができる。また、被害果は無防除園に多くみられる。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇開花終了後直ちにスモモミハバチに対して登録のある薬剤で防除を行う。
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