【注意報】イネ縞葉枯病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月15日
滋賀県病害虫防除所は、イネ縞葉枯病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月12日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
写真1:イネ縞葉枯病ウイルスを媒介するヒメトビウンカ成虫(左)と幼虫(写真提供:滋賀県病害虫防除所)
滋賀県病害虫防除所によると、3月27日~4月2日に県内33地点の本田の刈り株再生芽(ひこばえ)で採集したヒメトビウンカ越冬虫において、イネ縞葉枯病ウイルスの保毒虫率は20.8%で、過去10年間で最も高い。保毒虫は、全県的に検出されている。
大阪管区気象台が3月19日に発表した向こう3か月の気象予報では、気温は高いと予想されている。ヒメトビウンカの発生に好適で、同病が多発する可能性がある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
イネ縞葉枯病は、ヒメトビウンカが媒介するウイルス病である。発病後の防除はできないため、ヒメトビウンカの防除を実施し、本病のまん延を防止する。
〇畦畔や、ほ場周辺の雑草地の除草を行う。
〇窒素質肥料の多施用を避ける。
〇例年発生が多いほ場では、育苗箱施薬する。
〇発病株は、早期に抜き取る。
〇6月下旬に発病が多い場合は、7月上旬までに薬剤を散布する。
〇薬剤は県農作物病害虫雑草防除基準を参照のこと。薬剤の散布にあたっては、ラベルを確認し、農薬使用基準(使用時期・使用回数等)を遵守する。
写真2:イネ縞葉枯病の発病株出穂前(左)と出穂後の出すくみ(写真提供:滋賀県病害虫防除所)
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