【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 香川県2024年8月9日
香川県農業試験場病害虫防除所は、水稲(短期栽培、普通期栽培)に斑点米カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、8月7日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
上段左から、クモヘリカメムシ(成虫)、ホソハリカメムシ(成虫)、ミナミアオカメムシ(成虫)、
下段左から、シラホシカメムシ(成虫)、アカスジカスミカメ(成虫)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(成虫)(提供:香川県農業試験場病害虫防除所)
香川県農業試験場病害虫防除所によると、7月下旬の早・短期水稲での発生調査(調査対象種:大型カメムシのホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ、ミナミアオカメムシ)では、畦畔における発生圃場率は83.3%(平年:42.8%)、虫数は3.1頭(平年:3.3頭)と多かった。
7月上旬の普通期水稲での発生調査(調査対象種:大型カメムシのホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ、ミナミアオカメムシ)では、畦畔における発生圃場率は50.0%(平年:28.7%)、虫数は2.3頭(平年:2.0頭)とやや多かった。
綾歌郡綾川町の予察灯における7月の誘殺数は、大型カメムシ(ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ、ミナミアオカメムシ)が345頭(平年:132.3頭)と2.6倍多く(第1図)、小型カメムシ(アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ)が263頭(平年:128.7頭)と2.0倍多かった。
向こう1か月の気象は、気温が高く、降水量がほぼ平年並の予報。今後も短期、普通期水稲の本田への侵入が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇畦畔等圃場周辺の除草を行い、カメムシ類の発生源を少なくする。ただし、出穂直前に行うと、カメムシ類の圃場への移動をうながすことになるため、雑草の刈り取りを行う場合は、出穂7~10日前までに行う。特に、カスミカメ類はイネ科雑草の穂を餌として増殖する傾向が顕著なため、畦畔や周辺雑草地の草刈りが有効。
〇薬剤防除の時期は、出穂期~穂揃期に1回目の防除を行い、発生が多い場合はその7~10日後に再度防除する。また、穂揃期以降にミナミアオカメムシが水稲で繁殖している場合は、粒剤よりも速効的で効果が高いとされる液剤や粉剤の使用が望ましい。
なお、イネカメムシは出穂直後の穂を加害することにより不稔被害を引き起こすため、穂揃期以降ではなく出穂期の防除が重要。
〇防除効果を高めるために地域一斉防除に努めるが、適用作物や収穫前日数などの使用基準を遵守する。なお、休耕田に使用できる薬剤もある。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】「オオタバコガ」フェロモントラップに多誘殺 速やかな薬剤防除を 北海道2025年6月23日
-
【JA人事】JA能登わかば(石川県)寺西清悟組合長を再任(6月21日)2025年6月23日
-
【'25新組合長に聞く】JAみなみ信州(長野) 中村彰氏(5/28就任) 地域活性化にJAも貢献2025年6月23日
-
【自民畜酪委】生乳需給緩和に危機感 業界挙げ需要拡大へKPI2025年6月23日
-
全農 備蓄米 出荷済み18万7232t 進度率63%2025年6月23日
-
家の光協会が第82回通常総会 『家の光』誌は2年連続で3万部以上の減に2025年6月23日
-
【JA人事】JA石川かほく(石川県)西川一郎組合長を再任(6月21日)2025年6月23日
-
全ての米生産者対象「今後の米の生産意向」アンケート実施 農水省2025年6月23日
-
【JA人事】JAひがしうわ(愛媛県)石野満章組合長を再任(6月21日)2025年6月23日
-
白未熟粒やイネカメムシ対策を解説 「水稲高温対策研修会」を開催 JA全農岐阜2025年6月23日
-
加工用ジャガイモ収穫を高校生が見学 JAあしきたが「オホーツクチップ」収穫2025年6月23日
-
農業するなら長野で「長野県市町村・JA合同就農相談会」有楽町で開催2025年6月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」石垣島でパインアップルを収穫 JAタウン2025年6月23日
-
JAタウン「食べごろ桃特集ページ」オープン クーポンプレゼントキャンペーンも実施2025年6月23日
-
「淡路島たまねぎ まるごとカレー」ハウス食品と地産地消の取組 JAグループ兵庫2025年6月23日
-
精米技術「真吟」を展示 「第4回 国際発酵・醸造食品産業展」に出展 サタケ2025年6月23日
-
特産の早生桃が食べ頃 即売会は1時間で完売 兵庫県川西市2025年6月23日
-
千葉県の米農家が営む穴太商店の「3周年祭」君津市で開催2025年6月23日
-
政府備蓄米(令和3年産)21日から北陸3県全7店舗で先行販売 PLANT2025年6月23日
-
関西「令和の百姓一揆と食の未来」~私たちの米をどう守るか~シンポジウム開催2025年6月23日