【注意報】カキ、かんきつ類、ナシに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2025年9月22日
三重県病害虫防除所は、果樹類(カキ、かんきつ類、ナシ)に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、9月19日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
三重県病害虫防除所によると、予察灯(畑・松阪市)における9月第2半旬から第3半旬の誘殺数は、チャバネアオカメムシでは6353頭(平年432頭)、ツヤアオカメムシでは956頭(平年130頭)と、いずれも過去10年で最も多い(図1、図2)。
予察灯(御浜町)における9月上旬の誘殺数は、チャバネアオカメムシでは1441頭(平年317頭)と過去10年で最も多い状況(図3)。ツヤアオカメムシでは220頭(平年124頭)と多い(図4)。また、9月14日から15日の2日間で1170頭とチャバネアオカメムシの誘殺数が急増している。
かんきつ類の一部の園地で果樹カメムシ類の飛来が確認されている。
名古屋地方気象台が9月11日に発表した1か月予報によると、気温は高い見込みで、果樹カメムシ類の活動に好適な状況が続くことが予想される。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)飛来数は、園地による差が大きい傾向がある。過去に飛来が多かった園地では特に注意を。
(2)大雨、強風などの後に、急に園地へ多数飛来することがある。
(3)夜間の照明等への飛来を参考にし、園地で飛来を確認したら防除を実施する。
(4)近隣園地と散布日を合わせるなど、広域で一斉防除すると効果が高くなる。
(5)果樹カメムシ類は日没後に活発に飛翔するため、薬剤散布は午後から夕刻、または早朝に行うと効果が高くなる。
(6)合成ピレスロイド系(IRACコード3A)の薬剤を連続して散布することで、ハダニ類、カイガラムシ類の発生が多くなる傾向があるため注意する。
(7)収穫期に防除を行う場合は、収穫前日数に注意を。
(8)防除薬剤は農薬情報検索システム、三重県農薬情報システムで調べることができる。
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