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大量合成可能なジャガイモシロシストセンチュウ ふ化促進物質を発見2025年10月22日

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農研機構、日本曹達、北海道大学の研究グループは、ばれいしょの世界的な害虫であるジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)に対する、化学構造が単純で大量合成が可能なふ化促進物質を新たに発見。ほ場試験では、この物質の処理により土壌中のジャガイモシロシストセンチュウ密度を大幅に低減させることに成功した。同成果は、全く新しい作用機作の防除技術の実現に向けた一歩で、持続可能なばれいしょ生産への大きな貢献が期待される。

図1:合成ふ化促進物質による新たな防除法のメカニズム図1:合成ふ化促進物質による新たな防除法のメカニズム

ばれいしょの世界的な重要害虫の一つ、ジャガイモシロシストセンチュウ(Gp)は、2015年に国内で初めて確認され、防除対策の確立が求められていた。これに対し、捕獲作物による防除技術が開発され、防除に実用されているが、Gpのような難防除害虫に対しては複数の防除技術を組み合わせて対策を実施することが重要なため、さらなる防除技術の開発も必要だった。

Gpの卵は、寄主植物の根から分泌される特異的な物質「ふ化促進物質」に反応してふ化する特性があるが、ふ化した幼虫は寄生できなければ数週間で寄生活性を失い、やがて死滅(餓死)する。この特性を利用し、寄主植物が存在しない状況でふ化を誘導することで、Gpを積極的に低減させることが可能(図1)。このふ化を「自殺ふ化」と呼ぶ。

こうした特性を活用した防除法の開発は以前から試みられてきたが、これまでに解明された寄主植物由来のふ化促進物質は極めて複雑な化学構造を有しており、合成が困難で実用化には至っていない。

そこで研究グループは、植物由来に限らず、大量合成が可能な単純構造のふ化促進物質を見出し、防除に活用することを目的として、化合物ライブラリー等を利用した大規模な探索を行った。その結果、Gpに対して高いふ化促進活性を示す、単純な化学構造の化合物群を発見。有望化合物の一つを合成し、Gp発生ほ場に処理したところ、土壌中のGp密度を大幅に低減させることに成功した。

この成果は、「Gpを騙してふ化させ、餓死に導く」という全く新しい作用機作の防除技術の実現に向けた一歩。効率的かつ確実なGp防除の実現を通じて持続可能なばれいしょ生産への貢献が期待される。

同研究成果は国際学術誌『Plant Disease』に掲載された。

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