葉面散布用液体肥料「グルハート」 味の素2014年4月22日
調味料メーカーの味の素は、うま味調味料やアミノ酸の製造過程でつくられる発酵液を利用して、新たな液体肥料「グルハート」を開発した。4月から全国発売している。
「グルハート」は、グルタミン酸を主成分とするアミノ酸が豊富に入った葉面散布用の液体肥料だ。
植物は光合成によってアミノ酸を合成するが、日照不足や低温などが続くと、生育に十分なアミノ酸を生成できなくなる。これらのアミノ酸は、葉面から吸収されることが確認されており、「グルハート」を散布することで、これらの生育を改善させることができる。試験では、農産物の収量増大、ジャガイモなどの大玉化といった肥料効果が確認されている。
同社が開発した葉面散布用液体肥料としては、すでにアミノ酸やミネラルを添加した「アジフォル アミノガード」が発売されているが、「グルハート」はこうした添加成分を加えないことで価格を安く抑えた。
味の素では、「グルハートは露地栽培の野菜の肥料として、アジフォルアミノガードは、効果がより高いことから、ビニールハウスやガラス室などの施設栽培の野菜の肥料としておすすめしたい」(広報部)と、栽培の形態にあわせてそれぞれの商品を推進していく考えだ。
グルハートの規格は20kgのバッグインボックスで、価格はオープン価格。10aあたり0.5?1リットルを200?500倍に希釈して、月2?3回施用する。
販売店や商品の問い合わせは味の素ヘルシーサプライ(株)(TEL:03-3563-7580)まで。
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