価格が約半分に「アイガモロボ」2を新発売 井関農機2024年12月18日
井関農機株式会社は、株式会社NEWGREENとともに自動抑草ロボット「アイガモロボ」の開発と普及に取り組んでいる。これまでの取り組みで得た知見や技術を活かし、性能や使い勝手をより向上させたアイガモロボ2を新発売する。
作業風景
2021年に策定された「みどりの食料システム戦略」では、耕地面積に占める有機農業の取組み面積を100万ha に拡大することが目標に掲げられ、有機水稲栽培においては雑草の対策が最大の課題とされ、作付面積拡大の阻害要因となっている。
同社は、このような課題の解決に向け全く新しい雑草対策のソリューションとしてアイガモロボを提案してきた。今回、さらなる性能の向上、適応ほ場条件の拡大、使い勝手の向上を折り込んだフルモデルチェンジをし、環境保全型農業の拡大を牽引していくことを目指す。アイガモロボの概要は下記の通り。
IGAM2
◎アイガモロボの概要
1)アイガモロボとは
アイガモロボは雑草を引き抜き除草するのではなく、雑草の発生や成長を妨げ「抑草」することができる全く新しいメカニズムを用いたロボット。
2)抑草のメカニズム
アイガモロボにより水田をにごらせ太陽光を遮ることで雑草の光合成を妨害し、生育を抑制する。また、巻き上げられた土がトロトロ層(やわらかい土の層)を形成し、雑草種子を埋没させることで抑草効果を発揮する。
モデルチェンジのポイント
1)推進方法にブラシ機構を新採用
新採用のブラシが地面を捉えることで航行能力や地形対応力など走破性が向上。ブラシには柔軟性と弾力を備えた素材を採用し、丈夫かつ苗へのストレスを最小限に抑える。
2)操作方法のシンプル化
電源を入れるだけで自動航行を開始。あぜにぶつかることで水田の形状を学習し、網目状にくまなく航行します。IGAM1では事前のルート設定が必要だったが不要となった。
3)軽量化
新設計によりIGAM1と比べて64%減の約6kgに大幅な軽量化を実現。
アイガモロボ2の発売予定は、2025年3月で、希望小売価格は275,000円(税込)となる。
重要な記事
最新の記事
-
新品種から商品開発まで 米の新規需要広げる挑戦 農研機構とグリコ栄養食品2025年5月1日
-
米の販売数量 前年比で86.3%で減少傾向 価格高騰の影響か 3月末2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(1)耕種的防除を併用【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(2)農薬の残効顧慮も【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
備蓄米 小売業へ2592t販売 3月末の6倍 農水省2025年5月1日
-
イモ掘り、イモ拾いモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第338回2025年5月1日
-
地元木材で「香りの授業」、広島県府中明郷学園で開催 セントマティック2025年5月1日
-
大分ハウスみかんの出荷が始まる 大分県柑橘販売強化対策協議会2025年5月1日
-
Webマガジン『街角のクリエイティブ』で尾道特集 尾道と、おのみち鮮魚店「尾道産 天然真鯛の炊き込みご飯」の魅力を発信 街クリ2025年5月1日
-
5月1日「新茶の日」に狭山茶の新芽を食べる「新茶ミルクカルボナーラ」 温泉道場2025年5月1日
-
「越後姫」食育出前授業を開催 JA全農にいがた2025年5月1日
-
日本の米育ち 平田牧場 三元豚の「まんまるポークナゲット」新登場 生活クラブ2025年5月1日
-
千葉県袖ケ浦市 令和7年度「田んぼの学校」と「農作業体験」実施2025年5月1日
-
次世代アグリ・フードテックを牽引 岩手・一関高専から初代「スーパーアグリクリエーター」誕生2025年5月1日
-
プロ農家が教える3日間 田植え体験希望者を募集福井県福井市2025年5月1日
-
フィリップ モリス ジャパンとRCF「あおもり三八農業未来プロジェクト」発足 農業振興を支援2025年5月1日
-
ビオラ「ピエナ」シリーズに2種の新色追加 サカタのタネ2025年5月1日
-
北限の茶処・新潟県村上市「新茶のお茶摘み体験」参加者募集2025年5月1日
-
「健康経営優良法人2025」初認定 全農ビジネスサポート2025年5月1日
-
「スポットワーク」活用 農業の担い手確保事業を開始 富山県2025年5月1日