【コラム・ひとこと】医療体験にひとこと2013年3月15日
転倒・骨折から寝たきりになる老人も多い。今年の冬は寒いし、風も強かった。都心に雪が積もった日は何日もあった。
正座の姿勢から急に立ち上がろうとして転倒、左足第五中足骨基底部を骨折した。下駄を履いて捻挫すると本当の骨折になることから"下駄骨折"、英語ではジョンソン骨折というと主治医が教えてくれた。全治3ヶ月と告げられ、ギブスをはめ、暫くは外出時に杖が必要だった。
左足甲が内出血で腫れてくるし、靴もまともに履けない。ゴルフの練習にも行けず、しょげ返っていた。医者はレントゲンの写真をチラと見るだけで、骨折の治療法などはないから静かにしているだけ。電気の刺激を患部に与えると骨が早くくっつくからと言われ、リハビリのため整形外科へ通う。
リハビリ室を覗いて驚いた。満員の患者である。リハビリ器具が部屋いっぱいに設置されている。首を吊る器具があり3人の患者が椅子に座って静かに首を吊っている。又若い介護師の号令に合わせて数台のベッドで年寄りが足を上げ下げしている。腰・膝の治療用電気コードが部屋にはりめぐらされている。患者はほとんどが高齢者。タクシーで乗り付ける患者もいる。
下駄骨折の治療器具には、電気コードが2本付いており、2人が同時に治療を受けられる。コードは短くて1mもないから二人並んで椅子に座り、骨折の足や腕の患部を出し電流を当てながら同病相哀れみ近所の世間話をする。骨折は癖になりやすい5回目ですという患者もいた。
このリハビリの治療費が1回110円。国民健康保険で1割負担とはいえ安い医療費。日本は老人・弱者に優しい国だろう。TPPは農業問題がクローズアップ、日米間で米などは「聖域」扱いされそうだが、新自由主義的アメリカン・スタンダードが適用されると日本の国民皆保険制度はどうなるのだろう。年金生活者にはデフレも悪くないのに。
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