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【コラム・ひとこと】トキと農業にひとこと2013年4月11日

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【金右衛門】

 36年ぶりに自然界でのトキのヒナ誕生が佐渡島で確認されたのは昨年4月であった。今年も何組かのペアが自然界で巣作りしているのが確認されて、新しいヒナの誕生が期待さる。トキの放鳥は8回目になる。昨年自然界で誕生したヒナ8羽を含めて75羽の生存が佐渡島で確認されているが、約30羽が行方不明、海峡を越えて本州へ飛んで行ったトキもあり、島内の天敵に襲われたり、餓死したのもいるらしい。

 1970年最後まで本州で生き残った石川県能登半島に生存していたトキ「ノリ」を捕獲し佐渡のトキ保護センターに移して飼育したが1年後に死亡。観光バスガイドの説明によれば解剖の結果、死因は内臓に水銀農薬が蓄積されたことによるものとか。2003年野生トキ最後の「キン」推定36歳が佐渡で死亡し、日本のトキは絶滅した。老衰ではなく保護センターのケージの中を飛んで障害物に衝突し脳梗塞による死亡という。
 現在佐渡に生息しているトキは1999年中国から4羽贈られ、人口飼育から繁殖したもの。佐渡の自然界で最後まで生きたトキと中国から贈られたトキのDNAは99%が同じという。トキ生存と農業とは密接な関係がある。田んぼを荒らすので害鳥として捕獲したり、トキ鍋にして食した時代もあったらしいが、これからは、佐渡ではトキを観光資源として生かそうと活動している。しかし、トキを見たい観光客が佐渡へ来ても、よほど幸運に恵まれなければ自然界のトキは観察できない。トキ繁殖ケージは、鳥インフルエンザ感染を警戒し見学者から遠く隔離されている。双眼鏡などで見なければならない。
 そこで3月30日「トキふれあいプラザ」を保護センターと同じ敷地に新設した。環境大臣等の招待客も佐渡に来てオープニングした。「トキふれあいプラザ」は特殊ミラーで仕切って、見学者からはトキの姿を観察できるが、トキからは人間は見えない仕組み。餌のドジョウ等を池に放しトキが食べているのを窓越し2センチ近くで観察できる。
 人里、田んぼ、森等の良い自然環境がなければトキは生存できない。田んぼの生き物調査が小学生達により行われている。ドジョウ、セミの幼虫、コガネムシ、ミミズ、カエルなどの昆虫がトキの餌になる。「朱鷺と暮らす郷」というコシヒカリ銘柄米をJA佐渡が売り出した。この認証米の作付けに参加する農家・面積も増えている。それでもTPPで生き残れるかどうか。

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