【コラム・ひとこと】飲み会でのひとこと2013年12月10日
郷土会の飲み会の席上、元町長が昔話を始めた。
原発から発生する放射性廃棄物の処理について、ある筋から相談を持ちかけられた。離れ島の一区画を借用したい。地中深く掘り進み、放射性廃棄物を埋める。離島の該当する町には調査費だけで数億円が支給される。約千メートル垂直に掘り、更に横に掘り進んで、大洋の海底に放射性廃棄物を埋め込む。入り口だけの使用だから、島民は安全だ、と説得されたという。
元町長はとんでもない話だと即座に断った、もし離島でそのような状況になれば反対運動には自分が先頭に立つとコメントしたらしい。日本の放射性廃棄物は、六ヶ所村で暫定的に保管されているが、満杯になってきているのだろう。
その後、原発大国であるスウェーデンの事情を聞いた。スウェーデンは次の世代に負の遺産を残さない方針。
その1.原発を廃止するのは2085年とする。いまから70年後、法律で決めてある。
その2.それまでに発生する放射性廃棄物は岩盤の中に埋めて隔離する、スウェーデンの土地は固い岩盤に覆われている。
その3.放射性廃棄物処理のための基金を1981年に設立して、もう30年になる。
その4.情報公開し、原子力発電についてはすべて住民の意見を聞く。
それでも政治的には安心が得られず、スウェーデンの国会議員団が今年フクシマを訪問した。道路の信号機だけが点滅、ゴーストタウンのような避難区域の街並みや雑草の生い茂った田園風景を視察し、帰国後スウェーデン国民に報告している。日本だからキチンと事故対応しているのではないかとの予想していたが、除染、復興の遅れなど日本の原発に対応するイメージが、よく分からないというのが彼らの率直な感想だった。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】メロンにCABYV 県内で初めて確認 島根県2025年12月8日 -
【注意報】トマトの黄化葉巻病とタバココナジラミ 県下全域で多発 宮崎県2025年12月8日 -
原発再稼働をめぐる動きがにわかに活発に 高市内閣は"原発亡国内閣"2025年12月8日 -
【26年度畜酪論議が本格化】新酪肉近初年度に配慮、産地弱体化に危機感2025年12月8日 -
【今川直人・農協の核心】農協の農業経営をめぐる環境変化(2)2025年12月8日 -
国際園芸博へ MAFF×EXPO2027チーム発足 通称「まふすぽ」 農水省2025年12月8日 -
【人事異動】JA全農(2026年4月1日付)2025年12月8日 -
カーリング日本代表チームを「ニッポンの食」でサポート JA全農2025年12月8日 -
「JAファーマーズ津」5日にリニューアルオープン JA全農Aコープ2025年12月8日 -
JA秋田おばこと協業合意 管内で農業関連商品取り扱いへ コメリ2025年12月8日 -
田んぼは売るな、畑は売るな【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月8日 -
GREEN×EXPO 2027入場料 前売は大人4900円、会期中は5500円に 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月8日 -
JAグループによる起業家育成プログラム BLOOMコースの最終発表会開催 あぐラボ2025年12月8日 -
経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定 デンカ2025年12月8日 -
自社栽培の大阪いちご「はるかすまいる」 販売開始 近鉄百貨店2025年12月8日 -
プロ厳選の多彩な旬果「旬の味覚フルーツセット」新発売 アオキフルーツオンライン2025年12月8日 -
ALLYNAV AGと関東拠点を共同運営 農業DX支援を強化 マゼックス2025年12月8日 -
「常陸秋そばフェスティバル」スタンプラリー&謎解きイベント開催中 茨城県常陸太田市2025年12月8日 -
特別支援学校生徒による農産物・工芸品の販売会 熊谷の物流センターで開催 パルライン2025年12月8日 -
冬休み中の牛乳消費拡大を応援「冬のおいしいミルクコーヒー」全国のファミマで発売2025年12月8日


































