食料システム法の米コスト指標に疑問・批判が噴出【熊野孝文・米マーケット情報】2026年3月17日
先週末都内で開催された米穀業者の情報交換会で米コスト指標が話題になり、参加者から「この価格を基準に取引をしろということなのか。これは商売をやったことがない人達が考えたこと」、「コスト指標で8年産米もまた振り回されるのか。これ以上わけのわからない制度で振り回されるのは限界」などと言った食料システム法に位置づけられた米コスト指標に疑問や批判が相次いだ。集まった米穀業者は産地の集荷業者から卸、大手米穀小売店、原料米取扱業者など多様だが、いずれも7年産の大幅な値下がりでこれをどう販売していくのか苦悩している最中で、このままでは8年産米が2万円割れになると大方が予想している中、法により取引価格を規制するという物価統制令復活を思わせる時代錯誤の法の施行に危機感を募らせている。

М社=コスト指標を見たが、こういう値段であれば買ってくれるのか? 商売をやったことのない人が考えた価格だ。こうした価格を示して市場介入して欲しくない。一番割を食うのは一時集荷業者。消費税の見直しが10月に始まると9月はさらに売れなくなる。
E社=コスト指標で8年産もまた振り回されるのか。これ以上わけのわからない法律で振り回されるのは限界。8年産は買いたくないがJAはどう出て来るのか。この金額の出し方はあまりにも乱暴という気がする。8年産も大変な1年になる。2年連続で面白くないでは済まされない。
K社=在庫が切れそうな状態。何台か買わないといけない状態。新米に向けて設備投資する計画。8年産は1万5000円に近いという話もある。生産者から予想を聞かれる。
S社=ガソリンの値上げに続いて紙製品も6%値上げの通知が来た。包材も心配なので手当てした。肥料もすごく上がる。下っているのはコメだけ。
N社=8年産政府備蓄米買入入札が4月14日に実施されることになったが、この落札価格が加工用米等のたたき台になるが、それまでわからないのでやりづらい。コスト指標が基準になると安くは買えない。2万1000円が介入のラインだと思う。大手量販店Iで5kg2980円の特売が始まった。
KS社=主食用一般米の動きは良くないが、中米は動きが出てきた。安いものから拾われている。加工原料米は外国産米や備蓄米が優先され特定米穀の進捗は良くない。もち米はじゃぶじゃぶに余っている。メーカーから買ってくれという話も来ている。新潟は主食用米の作付けが増加する。
T社=大手農機メーカーが5月いっぱいで製造を中止する方針で、自社でこのメーカーのトラクタ、コンバインを使っているので、修理とか部品の交換がどうなるのか心配している。
K社=3万円以上の玄米を使っているが、値下げ要求がなかなか厳しい。
T社=高い在庫をどうするのか踏ん切りがつかない状態。白米の安売り合戦は始まっているので付いて行かないといけない。業務用米は他社が安く売り込んで来るので安値改定の要求されている。何とか身軽にして8年産に備えたい。
N社=玄米価格はどこまで戻るのか。店頭の売れ行きと大手の3月決算で変わって来る。
TN社=業務用白米が安い値段で出てきている。量販店向けはこれまで5キロ3390円で売れていたが、3月に入って売れなくなった。量販店側からは2700円から2800円の値付けをしたいと言われている。
T社=種まきが始まったがいつもより水が少ない。対応できるところから田植えするが苦労している。
K社=2万5000円ぐらいの玄米の連絡が来ている。コスト指標は現場としては2万円ぐらいは欲しいが、現実は1万8000円ぐらい。8年産主食用米は作付けが増える。2万円では買わないという選択肢。下るだろうし、下がらないと困る。7年産を換金しないと銀行がカネを貸してくれない。コスト指標は全農の都合としか聞こえてこない。
МW社=農協の概算金は下らないのではないか。大手は余る。コメはあるけど下がらない。2万円がボーダーライン。
E社=量販店Мで2980円売り切れごめん。山形はえぬき。秋田あきたこまちは茨城あきたこまちより安い。新潟コシヒカリも同様。
F社=1月、2月とも販売量が20tぐらい落ちた。値下げ要求には徹底抗戦。435円。量販店で2980円でコメの売れ行きは戻って来たのか? 大手卸のSの精米工場稼働率は20%減。
G社=2年かけて取引際に値上げを認めてもらったが、値下げ要求に抗しきれず個別に値下げに応じている。相手先にもよるが10%~20%の値下げに応じている。
TS社=産地の集荷業者としては、8年産米は買いたくない。1万7000円から1万8000円でも大丈夫なのかと言う気がする。農協は2万3000円出すという噂が流れているがどうなのか? 8年産はわからないことが多過ぎる。こんなに考えなければならないことが多い年は初めてだ。一つ一つ解決できるようにしないといけない。
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