[15]ねばりっこ
【JA鳥取中央・鳥取】
農業の不適地だったところだが、スプリンクラーによる灌水で、鳥取砂丘はいま、西日本でも有力な畑作地帯になっている。
バイテク生まれ
鳥取の名産と言えばスイカやメロンのほか、ナガイモがある。その一つ、1990年代に県の園芸試験場がバイオテクノロジーで開発した北条砂丘(北栄町)の「ねばりっこ」は、期待の作目である。
種子をつくりにくいナガイモの花粉を、やはりナガイモの一種で雄株だけの「イチョウイモ」に交配し、試験管による培養交配で20余系統の幼植物をそだて、その中から形状がよくて粘り気の強い系統を選抜した。「砂丘ながいも」よりも2?3割短く、折れにくく、甘みとコクがある。問い合わせはJA全農とっとり内外流通課(TEL:0857-32-8338)まで。
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