前農水省食料産業局長・塩川氏が顧問に就任 日本穀物検定協会2021年3月16日
日本穀物検定協会は3月10日、第158回理事会を開き、令和3年度事業計画・予算、業務執行体制の一部変更や顧問の委嘱などを原案通り承認した。3月12日に専門紙・誌を集めた記者会で公表した。
令和3年度は39億3600万円(前年度計画比3.3%減)の事業収益確保を計画した。前年実績の1.4%増となる増収をめざす。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける部門の事業量の減少など、厳しい状況を見込んでいるが、引き続き事業の見直しや改善に努め、基幹業務の検査・検定、理化学分析において迅速かつ的確に実施し、事業量の確保・拡大を図る。
重点取り組みでは、年々メーカーや消費者から食品や飼料に対する安全性への関心が高まるなか、輸入穀物や輸入飼料について残留農薬などの分析の重要性が増しているとし、今後もこの傾向が続くと予想。安全性分析とそれに伴うサンプリング業務に積極的に対応する。
公的目的支出計画実施事業のうち、米の食味官能試験は全国154産地品種の試験を行い結果を米の食味ランキングとして3月4日に公表した。令和3年度産についても、同協会が選抜訓練した専門の食味評価エキスパートパネルによる適正な試験を行う。
中国との技術交流では、昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、海関総署食品安全局との技術交流は中断しており、両国での新型コロナ感染が収束し次第、覚書締結に向けた協議を進める方針。
また会見では、新たな研究施設の建設に向けた用地の確保に向け、埼玉県吉川市の区画整理事業(JR吉川美南駅・東側)に伴い、約7000m2の土地の引き渡し審査に申し込む予定であることを明らかにした。将来的には老朽化などが進んでいる千葉県市川市の中央研究所、東京分析センター、神戸分析センターの3か所に分散している研究施設の集約を目指す。
◆業務執行体制(3月10日付)
▽九州支部長(本部業務担当)梅林雅德
▽東北支部長(九州支部長)坂元仁志
▽本部業務部参与(東北支部長)木戸口充
また、3月10付で前農林水産省食料産業局長の塩川白良氏を顧問に委嘱した。永年の行政経験を活かし、幅広い観点から協会運営に関する指導などに携わる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(147)-改正食料・農業・農村基本法(33)-2025年6月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(64)【防除学習帖】第303回2025年6月21日
-
農薬の正しい使い方(37)【今さら聞けない営農情報】第303回2025年6月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「地経学時代の到来を憂い、拒否しよう」 きな臭い戦略的思惑2025年6月20日
-
【注意報】サツマイモにシロイチモジヨトウ 県内で多発のおそれ 徳島県2025年6月20日
-
米の買い取り方式 「1つの選択肢」山野全中会長2025年6月20日
-
家の光協会 新会長に伊藤清孝氏(JA岩手県中央会会長) 第82回通常総会、『家の光』創刊100周年記念式典2025年6月20日
-
【JA人事】JAみえきた(三重県)生川秀治組合長を再任(6月20日)2025年6月20日
-
全農 輸出額30年度に3.6倍の823億円めざす2025年6月20日
-
(440)静かに進行する「知の職人」の危機【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月20日
-
石破総理に「鳥取すいか」を贈呈 JA全農とっとり2025年6月20日
-
大田市場にて「鳥取すいか」販売セレモニーを開催しました2025年6月20日
-
「見て、聞いて、体験 協同組合フェスティバル」を7月5日に実施 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
連続シンポジウム・座談会第5回「防災・減災・生活再建と地域づくりへの貢献」 7月14日開催、生協・共済から事例紹介 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
西濃運輸とのモーダルシフトでCO₂削減 第26回物流環境大賞「奨励賞」受賞 日本曹達2025年6月20日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹フロンサイドSC」 日本曹達2025年6月20日
-
令和6年産銘柄米 5kg実質価格3000円台から販売 Yahoo!ショッピング2025年6月20日
-
秋田県産あきたこまちの発酵玄米麹使用 無添加「玄米塩麹」新登場 鈴木又五郎商店2025年6月20日
-
果樹特化型農薬散布ドローン開発のスタートアップ 投資型クラファン開始 東京ドローンプラス2025年6月20日
-
ペットボトルキャップ回収で寄附金240万円JCVへ贈呈 コープデリ2025年6月20日