青森の仮渡金、主要銘柄中心に2年連続上昇 「外食産業復調」に期待2023年9月8日
JA全農あおもりは、青森県内の各JAに示した2023年産米の仮渡金(概算金)を、「まっしぐら」、「つがるロマン」で2022年産米に比べて60キロ当たり1500円増額することを明らかにした。「青天の霹靂」は据え置く
JA全農あおもりが各JAに示した2023年産米の仮渡金(概算金)は、主力銘柄の「まっしぐら」が1万800円、「つがるロマン」が1万1000円で、いずれも2022年産米より1500円増額する。「青天の霹靂」の買い取り価格は非公表だが、前年の実績では1万5100円で据え置きとした。
青森県産の主要銘柄の仮渡金(概算金)は、燃料高騰などを踏まえ、2年連続で増額される。昨年プレデビューした「はれわたり」は、「つがるロマン」の後継の位置づけとなる新品種で、同額が提示された。
JA全農あおもりの関係者によると、燃料高騰などによる生産コスト増に応じられるよう、可能な限り仮渡金(概算金)に反映したという。「引き続き消費者の財布のヒモは固いと認識しているが、外食産業を中心にコロナ前まで回復しているとみている」と消費拡大に期待を込めている。
高価格ブランド米は他県では値下がりの動きがみられるが、「晴天の霹靂」は、コロナ下でも価格下落をしていないこともあり、「据え置きでふみとどめた」と話す。
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