大阪府高槻市 初夏の風物詩 山間地域の小学校で一足早い田植え体験2024年5月16日
大阪府高槻市の市立樫田小学校は5月15日、全校児童53人が近隣農家の指導のもと毎年恒例の田植えを体験した。樫田地区は標高約350メートルにあり市内でも気温が低いことから毎年、他の地域に先駆けて1か月早く田植えが行われ、初夏を感じる風物詩となっている。
他地域より一足早く田植えを体験した樫田小学校の生徒ら(15日、高槻市)
樫田小学校は高槻市北部山間地域に位置する、今年で創立150年を迎えた歴史ある学校。豊かな自然に恵まれた環境と小規模校の特徴を生かし、児童にたくましく心豊かに育ってほしいとの思いから、樫田地域の豊かな自然や文化・歴史を取り入れた学習を行っている。また、一定の条件の下、他の校区からでも入学・転入が認められる「特認校」制度を平成15年から採用するなど、特色のある学校として知られている。
樫田小学校の田植え体験は、全校児童53人が一斉に実施。学年同士のつながりを感じられる小規模な同校ならではの利点を活かした催しとなっている。田植えは毎年、同校近隣にある約4アールの学習田を活用し、近隣農家や保護者も協力して実施。当日は、児童たちが水の張られた田んぼに入り、農家から「根本を鉛筆のように持ちながら植えていってください」などのアドバイスを受け、キヌヒカリの苗を植えた。
初めて田植えに挑戦する1年生は、最初は難しそうにしていたが、慣れた手つきの上級生や学校の教職員、地域の人々などに教えてもらいながら取り組み、最後には「慣れてきて楽しい」と話す児童も。また、「面白かったので、来年もまたやりたい」と意気込む児童もいて、汗を流しながら田植えを楽しんだ。今後は稲の成長を観察し、秋に児童たちが刈り取る予定。
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