米の民間在庫 180万t 4月末 過去7年で最低2024年6月5日
農林水産省がまとめた4月末時点の米の民間在庫量は、出荷・販売段階の合計で180万tと対前年同月比で▲39万tとなっている。
4月末時点で全国の民間在庫量が200万tを下回るのは5年ぶり。需要見通し681万tに対する在庫率は26.4%で2019年4月の26.1%に次ぐ低水準となっている。
米の販売事業者の販売数量は、4月末現在で前年同月比103.8%となっている。うち小売事業者向けは同107.6%、中食・外食事業者向けは98.9%となっている。
販売価格は小売事業者向けが同112.3%、中食・外食事業者向けが同112.6%といずれも前年同月にくらべ1割以上の値上がりとなっている。
需給が引き締まり米の相対取引価格は、4月で60kg1万5526円と前月より+98円となり、出回りからの年産平均価格は同1万5293円で前年比+1449円となっている。
一方、卸業者間で売買するスポット取引価格は、(株)クリスタルライスの5月の取引会で23年産関東コシヒカリが60kg2万4000円台で取引されており、前年より同1万1000円以上高騰している。
関東銘柄米(あさひの夢、とちぎの星、彩のきずな、ふさおとめなど)で同2万3000円台。前年同期の取引価格は1万2000円台だった。
生産者の収益環境厳しく
ただ、5月31日に農水省が公表した4月の農業物価指数によると、米の価格は対前年同月比で10.1%上昇したものの、2020年を100とした指数は92.8にとどまっている。
一方、生産資材の指数をみると肥料は134.3、光熱動力費は129.1、農機具は107.4と依然として高い水準が続いている。農産物価格と農業生産資材価格の相対的な関係の変化を示す農業交易条件指数を4月分で計算すると93.5となり、生産者の収益は厳しい状況にあることがうかがえる。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年9月19日
-
(453)「闇」の復権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月19日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日