24年産米 9月末在庫は前年比49万トン減 集荷競争が激化2024年10月30日
9月末時点の米の在庫は150万トンで前年同月比▲49万トンと低下したことが農水省の調査でわかった。小売事業者向け販売価格は前年同月と比べ約1.5倍に上がった。
農水省は10月29日、「令和6年産米の産地別契約・販売状況(令和6年9月末)」、「民間在庫の推移(令和6年9月末)」、「米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(令和6年9月末)」をとりまとめ公表した。
大規模業者の集荷量低下 背景に競争激化
これらの調査は、全農、道県経済連、県単一農協、道県出荷団体(年間玄米仕入数量が5000トン以上)、出荷業者(年間直接販売数量が5000トン以上)からの報告を農水省が取りまとめたもの。
契約・販売状況では、出荷業者の全国の集荷数量は76.8万トン(前年同月差▲17・0万トン)、契約数量は126.4万トン(同▲29.5万トン)、販売数量は13.7万トン(同+1.5万トン)となった。
端境期における小売段階での米の品薄、米価高騰を受け、集荷競争が激化したことが、大規模事業者による集荷・契約数量低下の背景にあるとみられる。米穀の出荷又は販売の届出事業者は6万8912業者にのぼる。こうした商系業者が産地に入り、高値を提示して集荷を活発化していた。
在庫率は2017~19年と同水準
9月末現在の全国の民間在庫は、出荷・販売段階の計で150万トンだった。前年同期と比べ▲49万トンだったが、在庫量では2011年(134万トン)を上回り2018年(151万トン)と同水準。在庫量を年間需要量で割った在庫率では22%と、11年9月末(16%)を上回り、17~19年末(21~23%)と同水準となった。
小売価格は当面高めで推移か
小売事業者向けの販売価格は前年同月比147.9%とほぼ1.5倍、中食・外食事業者等向けの販売価格は前年同月比116.4%だった。集荷の際、JAが農家に支払う仮渡金(概算金)の上昇が、米卸などが小売事業者、中食・外食事業者に売る価格にも転嫁された。
他方、小売事業者向け販売数量は、6月の前年同月比114.4%から9月には86.3%へと下がった。品薄を背景にしたスーパーやドラッグストアの仕入れ競争は、新米が出回ることで落ち着いた格好だ。
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