化学肥料7割・化学農薬5割削減で米を収穫 プラネタリーバウンダリーに取組 旭松食品2025年10月23日
旭松食品(長野県飯田市)は、高野豆腐事業の副産物である微生物塊を原料に生産した有機質肥料「ソイバイオソイル」を使い、化学肥料を7割・化学合成農薬を5割削減した稲作による米を収穫した。
この取組は、農林水産省が定める特別栽培農産物基準(同使用量を5割以上削減)と、長野県飯田市独自の第三者認証制度「みやまし農産物認証」基準(同使用量を3割以上削減)にも準拠している。
地球温暖化をはじめ人類が抱える難題を理解するキーワードとして、「地球の限界(プラネタリーバウンダリー)」という概念がある。特に窒素とリンの循環はすでに限界値を超えていると報告されており、この課題の一因は食料生産に使われる化学肥料と化学合成農薬で、特に化学窒素肥料をなるべく使わない農業生産が求められている。
有機質肥料「ソイバイオソイル」は、土壌の団粒構造を促進し保肥力を高めることで、化学肥料の使用を抑えた環境負荷の少ない栽培を実現。この資源循環型の取り組みは、「第13回食品産業もったいない大賞」で審査委員長賞を受賞している。
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