福岡市で「稲刈り体験」開催 グリーンコープ共同体2025年10月23日
グリーンコープ生協ふくおかは10月26日、「稲刈り体験」を福岡市西区で実施。化学合成農薬不使用や減農薬でつくる米づくりのやりがいや苦労を生産者から学ぶ。
稲刈り体験の様子(2024年10月)
グリーンコープ生協ふくおかは、毎年組合員と生産者との交流会を開催している。今年も、化学合成農薬不使用、または減らして米づくりを行っている「福岡市農協・普通作研究部会」の生産者と一緒に、実際に鎌を使った稲刈り体験を実施する。
産直米生産者の福岡市農協・普通作研究部会は、1973年に稲作と麦作の研究会が統合され、福岡市農協「普通作研究部会」が結成された。当時の米・麦づくりでは、高収量を目指して農薬を多用する栽培が主流となっており、その影響で体調を崩す農家も少なくなかった。
こうした現状を受けて、部会では農家の健康と農地の環境保全を重視し、農薬の使用を減らす栽培方法の研究に取り組み、その結果、減農薬栽培技術を確立した。
1983年からは、当時のふくおか西部生協(現在のグリーンコープ生協ふくおか)との連携により、減農薬米の産直がスタート。現在では、グリーンコープが取り扱う「産直赤とんぼ米」の約30%を同部会が生産しており、組合員の食の安全と信頼に応えている。
福岡市農協普通作研究部会は、化学合成農薬不使用、または減らしてつくる米づくりを通して、九州最大の都市「福岡市」の自然と環境を守り続けている。
グリーンコープでは「赤とんぼが飛び交うような豊かな自然を再生したい」という願いを込め、化学合成農薬を使わない、または、できる限り減らして栽培された産直米を「赤とんぼ米」と呼んでいる。グリーンコープの産直米を食べることは、私たちの健康を守るだけではなく、日本の農業や環境を守ることにもつながっている。
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