米:【農協協会・JAのコメ実態調査】
【農協協会・JAのコメ実態調査】飼料用米 5年後に13%作付け増の意向 九州は輸出米に意欲2022年8月25日
(一社)農協協会が全国各地のJAの協力で実施している「JAの安心・安全な米づくりと防除対策について」の2022年度調査結果がこのほどまとまった。今回は主食用米以外への作付け転換の動向をみる。
今回の調査では、2021年産の加工用米の作付け面積は全国平均で169ha。5年後には175haと3.6%増と微増の見込みとなった。
北海道は174haが2022年産では185haまで拡大したものの、26年の見込みは178haへと減少する見込みで2.3%増にとどまる。
東日本では238haから251haへと5.7%増となる見込みだ。
一方、西日本では21年産の52haが5年後も変わらず、九州も155haで変わらないとの結果となった。
米粉用米の需要拡大も期待されているが、JAの作付け意向はどうか。
全国平均では21年産では42haで5年後には45haと7.1%増加する見込みとなった。ただし、北海道、西日本、九州では米粉用米の作付けを増やす意向は見られない。東日本では66haが71haへと7.6%増加する見込みとなった。
飼料用米は21年産の作付け面積は全国平均で212haとなった。5年後には239haで12.7%増加する見込みが示された。
これも地域差がある。北海道では21年産では112haで22年産は152haと35.8%も増えたが、今後となると4.7%増の117haにとどまる。22年産は主食用米の需給改善のために深掘り対策として飼料用仕向けが増えたことがうかがえる。
これに対して東日本は21年産345ha、22年産388ha。26年産は397haで15.1%増という結果となった。
西日本では106haが114haへと7.5%増、九州では86haが95haへ10.5%増となった。
WCS用稲は全国平均で21年産162haが26年産で173haと6.8%増える見込みとなった。北海道では46haから97haへと110%増と2倍以上となる見込みで大きく作付けを伸ばす意向のJAが多いことがうかがえる。
東日本は80haが96haへと20%増、西日本は49haから51haへと4.1%と微増。九州は平均で389haと他地域よりそもそも作付け規模が大きく、5年後は391haへと0.5%増となった。
輸出用米は全国平均で21年産の40haが5年後には48haと20%増の見込み。
北海道は69haが82haへと18.8%増。東日本は43haが53haへと23.3%増、西日本は11haが12haと微増。九州は23haが45haと95.7増とほぼ2倍となる見込みで輸出米の産地づくりに意気込むJAが多いことがうかがえる。
【農協協会・JAのコメ実態調査】
主食用米の作付け率57.5% 21年産
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