家畜の死亡リスク回避する「畜産ファーモ」開発 畜産分野に事業を拡大 ファーモ2024年7月30日
IoTで農業課題に取り組む株式会社farmo(栃木県宇都宮市)は、家畜の死亡リスクを回避する「畜産ファーモ」を開発。畜産現場で家畜の死亡リスクを減らし、生産者の負担軽減や家畜の育成環境を快適にする製品の開発により、畜産分野に事業を拡大する。これにともない8月上旬から、畜舎の環境をモニタリングできる「畜産ファーモ」の提供を始め、養豚・養鶏場における環境管理の課題解決を目指す。

日本の畜産業界では、出荷の生産性を上げるため家畜の品種改良が繰り返されたため、生命体として弱く、少しの環境変化でも死んでしまう家畜が少なくない。また、狭いスペースでたくさんの家畜を飼育することで生産性を向上させた結果、家畜に多くのストレスがかかっている。
こうした状況において飼育環境の管理を誤ると、家畜が全て死んでしまう危険もあるが、特に夜間は自宅など離れた場所にいる場合、対応が遅れて家畜を救えなくなるリスクが高まる。そこで同社は、現場で家畜が死ぬリスクを減らし、生産者がいつでも安心して畜舎の環境をモニタリングできる製品を開発。独自のLPWAネットワークを使うことで、常時場所を選ばずにモニタリングができる製品として「畜産ファーモ」を考案した。
「畜産ファーモ」
データ表示画面
「畜産ファーモ」は、手持ちのスマートフォンにアプリをインストールし、製品登録するだけで、いつでもどこでもモニタリングが可能。
畜舎の環境に異常が生じた際に知らせるプッシュ機能付きで、アプリから気温、湿度、二酸化炭素濃度の通知条件を設定できる。また、センサーは10分間隔で計測したデータを、スマートフォンからモニタリングできる。
センサーの販売価格は12万1000円(税込)から。アプリ利用料は月額無料。
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