カシューナッツ殻液が飼料添加物に 温室効果ガス削減へ エス・ディー・エス バイオテック2025年5月9日
株式会社エス・ディー・エス バイオテック(東京都千代田区)の販売する牛用飼料「ルミナップ」の主成分「カシューナッツ殻液(CNSL)」が、牛のげっぷに含まれるメタンガスを削減する効果を持つ飼料添加物として、農林水産省により正式に指定された。天然物由来としては初の指定であり、畜産現場における温室効果ガス削減への新たな一歩となる。
同社が提供する牛用飼料「ルミナップ」の主成分であるカシューナッツ殻液(CNSL)が、このたび農林水産省から飼料添加物に指定された。同成分が牛のげっぷに含まれるメタンガスの排出を抑制する効果を持つことが国に認められたもので、天然物としては国内初の指定である。
CNSLは、カシューナッツの殻から圧搾抽出される天然の油状成分であり、同社は2012年よりCNSLを含有する飼料製品を販売してきた。家畜の健康維持や生産性向上を目的に、これまで多くの畜産現場で利用されてきた。
CNSLにはアナカルド酸などの天然フェノール類が豊富に含まれており、牛の第一胃(ルーメン)内の微生物叢に作用することでメタン発生を抑制する。この効果が認められ、今回「飼料の栄養成分その他の有効成分の補給」のうち「温室効果ガス削減を目的とするもの」として正式な飼料添加物として指定された。
同社では、これまでに蓄積してきたメタン排出の測定ノウハウやCNSLの多様な特性に関する研究をさらに深化させるとともに、畜産現場のニーズに応える製品開発を進めていく方針である。持続可能な畜産業の構築に貢献すべく、業界関係者や生産者との連携を強化し、技術と知見の社会実装に努めていく。同社によるCNSLに関する専用ウェブサイトも、近日中にリニューアルが予定されている。
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