配合飼料価格 1トン約1350円値上げ-JA全農2020年9月24日
JA全農は9月18日、令和2年10~12月期の配合飼料供給価格を7~9月期より全国全畜種総平均1トンあたり約1350円値上げすることを決定した。
改定額は地域別・畜種別・銘柄別に異なる。前期より値上げとなった最近の飼料情勢についてJA全農は以下のように発表している。
トウモロコシのシカゴ相場は6月には1ブッシェル(25.4kg)3.3ドル前後で推移していたが、米国で生育に適した天候となったことを受け、7月には同3.1ドル前後まで下落した。その後、中国向け輸出成約の大幅な増加や、米国で高温乾燥などによる作柄悪化から、現在は同3.6ドル台まで上昇している。
また、相場に加算される内陸産地からの集荷コストなどは、米国産の輸出需要が増加していることから上昇している。今後は生産量のさらなる下方修正の懸念や、中国をはじめとする旺盛な需要に支えられ相場は堅調に推移すると見込まれるという。
大豆粕のシカゴ相場は6月には1トン320ドル前後で推移していたが、高温乾燥による米国産の生育悪化懸念などから、現在は同350ドル台まで上昇している。国内大豆粕価格はシカゴ相場や海上運賃が上昇していることから値上がりが見込まれている。
米国ガルフ・日本間のパナマックス型の海上運賃は、5月には1トン30ドル台で推移していたが、中国向け穀物の輸送需要の増加や、鉄鉱石の輸送需要の増加で8月には同50ドルまで上昇した。その後、鉄鉱石の輸送需要が一段落したことから、現在は同45ドル前後となっている。今後は引き続き中国向けの穀物や鉄鉱石の旺盛な輸送需要が予想されており、海上運賃は底堅く推移すると見込まれている。
外国為替は6月には1ドル108円前後で推移していたが、新型コロナの影響で世界的な景気後退が続いていることや、米国の低金利政策が長期化するとの見方から円高が進み、現在は同106年前後で推移している。世界経済の先行きは不透明なことから、相場展開は一進一退の展開が見込まれている。
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