沖縄の農業支援ツアーが定員超す人気 国の助成で11泊で費用は約2万円 農協観光が初企画2022年7月7日
JAグループの農協観光が企画した、人手不足に悩む沖縄のパイナップル収穫を支援する農業ツアーに定員を超す申し込みが寄せられている。国の助成を受けて11泊12日の日程で旅行代金は1万9800円と破格で、農作業に伴う賃金を受け取れる。同社は成果をみて今後のツアー計画の参考にすることにしている。
同社が募集している農業ツアーの名称は「沖縄農業ツアー パインアップル収穫 名護市~南国の地へ農業を応援に行きませんか?~首都圏在住者対象」。7月31日~8月11日と、9月2日~13日の2つのコースがあり、12日間のうち9日間、名護市か東村で農作業のアルバイトを行い、休日が1日設けられる。いずれも募集は7人。旅行代金は、往復航空運賃と現地ホテル代に農場の送迎も含めて1万9800円と破格で、学生などを中心にすでに定員を上回る申し込みがあるという。今後、抽選で参加者を決めることにしている。
同社によると、実際の旅行費用は20数万円に上るが、農水省の農業労働力産地間連携等推進事業で1人当たり20万円が助成され、航空運賃やホテル代に充てられる。ただし、参加者は首都圏在住者に限られる。ツアーの参加者は農家とアルバイトの雇用契約を結び、農作業に従事した分の所定の賃金を受け取る。
同社は、農業体験などを盛り込んだツアーを数多く手がけているが、今回の国の助成事業を活用した産地間連携のツアー企画は初めて。沖縄では農家の高齢化や人口減少などで農業労働力不足が年々深刻化しているのに加え、コロナ禍で、沖縄の農業を担ってきた人たちが以前に比べて働けない状況が続いているということで、同社がJA沖縄中央会と連携してツアーを企画したという。11月から来年1月にかけてはサトウキビを収穫するツアーも計画している。
同社は「農作業アルバイトを目的とした新たな都市と産地を結ぶツアーの実施地域を拡大していきたい」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日