2023年の一字は「収」 『収束・収穫・収益』 中家JA全中会長2023年1月13日
JA全中の中家徹会長は今年初となる1月12日の定例会見で2023年の1文字に「収」を選んだと発表した。
「収」の文字を掲げる中家会長
「収」には3つの願いを込めたという。
新型コロナ感染拡大から3年を迎え、さらに昨年2月にはロシアのウクライナ侵攻で世界に甚大な影響を与えている。中家会長は「世界規模の難題の一日も早い収束」を挙げた。
2つ目は収量や収穫。毎年のように自然災害に見舞われるなか「今年こそは災害がなく実り豊かな収穫が得られることを願う」と話すと同時に、肥料や飼料価格の高騰が続くが、それを価格に転嫁することができない現状に対して「再生産できる持続可能な農業で収益を上げることを願う」とした。
3つ目はJA事業の収益。信用事業をはじめとして事業が厳しいなか、JAグループがこれからも組合員と地域の期待に応える存在であり続けるため「安定的な事業収益は不可欠」であり、卯年の今年は「日本農業の飛躍、向上の年にしたい。JAグループも不断の自己改革を実践する」と決意を新たにした。
また、会見で生産資材価格の上昇を農産物価格に転嫁することについて「再生産に配慮された適切な水準での価格が形成されなければならない」として、消費者に日本農業の実態を理解してもらう活動とともに、「基本法の見直し議論のなかで価格転嫁は重点項目。審議会の委員として積極的にこの問題を取り上げていきたい」と話し、ヨーロッパではフランスのエガリム法など適正価格実現の仕組みがあることをふまえ「日本版のシステムを作り上げていくべきだと思う」との考えを示した。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日
-
農業高校生研修を開催 秋田北鷹高等学校、増田高等学校の生徒が参加 JA全農あきた2025年7月8日