環境に優しい栽培で高品質を維持「肥後のでこなす」出荷最盛期迎える JA熊本市2025年5月27日
JA熊本市では、「肥後のでこなす」(品種:PC筑陽)の2025年産出荷が最盛期を迎えている。天敵導入など環境に配慮した栽培が進められるなか、関東・中京・関西市場を中心に日量70トンの出荷が続いている。
ナスを選果する作業員
JA熊本市野菜選果施設では、「肥後のでこなす」の出荷が現在最盛期を迎えている。出荷されているのは、果形の美しさと食味の良さが特徴の品種「PC筑陽」。5月中旬時点で日量70トンを出荷しており、主な出荷先は関東、中京、関西地域となっている。
今季は曇天や異常気象の影響を受け、当初の収量はやや減少したものの、5月以降の気温上昇と天候回復により品質・収量の回復が進み、順調な出荷が続いている。
JA熊本市茄子部会では、171戸の生産者が約80ヘクタールで「肥後のでこなす」を栽培しており、約8割の生産者が天敵導入による病害虫防除を行うなど、環境に配慮した農業を実践している。また、月1回の現地検討会を開催し、栽培管理の統一や農薬使用の適正化、食の安全・安心の確保に向けた取り組みを強化している。
今後も6月末まで出荷は続く見込みで、JA熊本市では総出荷数量1万3,600トン、販売金額55億円超を目指す。営農指導員は「生産者と密に連携し、定期的な情報提供と巡回指導を徹底しながら、高品質ななすの安定供給に努めていく」と語っている。
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