給付還元安定財源 基準上回る186億円確保 JA全国共済会2025年6月9日
JA職員などの退職金原資の積み立てを行っている(一財)全国農林漁業団体共済会(JA全国共済会)は6月5日の理事会で2024年度決算を承認した。
総資産は掛金収益よりも給付金費用が上回るなど責任準備金の減少で、前年度同期比30.3億円減の4890.3億円となった。
JAの事業利益に相当する評価損益等調整前当期経常増減額は前年度同期比5.1億円増の▲1.7億円となった。年度当初の予算との比較では12.7億円増となった。金利上昇による債券利回りの向上や年金保険投資で一部生保の特別配当の増加や、経費削減などが要因。
JAの当期剰余金に相当する当期一般正味財産増減額は、24年度は証券投資信託をすべて売却し、売却損等を2.9億円計上したことで前年度同期比20.6億円減の▲4.6億円となった。ただし、予算対比では22.2億円増となり、正味財産の額は514.8億円となった。
2025年度以降の給付財源となる給付還元安定財源は186.1億円となった。5か年平準型給付還元方式に基づき算定した給付還元安定準備金額140.7億円を上回った。
24年度の事業推進目標である「制度」拡大目標口数150万口に対しては159万口と達成率105.7%となった。総合JA管理設計利用率の目標90%に対しては93.4%と達成率103.8%となった。
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