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JAの活動:第42回農協人文化賞

【第42回農協人文化賞】一般文化部門 長野・社会福祉法人松本ハイランド理事長 松澤幹夫氏 福祉が協同の原点 胸に2022年2月15日

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長野・社会福祉法人松本ハイランド理事長 松澤幹夫氏長野・社会福祉法人松本ハイランド理事長 松澤幹夫氏

長野県JA松本ハイランドの管内は、都市的地域・平地農業地域・中山間農業地域の三つある地域区分のすべてを有しており、その多彩な地域特性を生かし、米作・畑作・果樹・畜産などの多品目を生産する農業経営体が多く存在しています。農村地域の混住化や農業者の高齢化など、農業・農村の構造変化に伴い離農する農業者が増加する一方で、大規模農業者の世代交代が進んでいます。

私は、昭和53(1978)年に当時の松本平農業協同組合に入組し、JAの合併を4度経験しました。4度の経験の中で一番に感じたことは、合併の都度JA松本ハイランドは進化を重ね、今のJAを構成していることです。

その根底にあったのは、組合員による組織活動であります。組織活動を通して、組合員が主人公だという当事者意識を持つことが、JA組織の強化につながる。その基盤となるのが女性・青年部などの組織のほか、集落を単位とする「農家組合」です。組合員主体の運営が基盤になっています。

JA松本ハイランドは初回合併から今年で30年を迎えます。基盤的組織である「農家組合」も、高齢化・離農・世代交代に伴い協同意識の希薄化や組合員ニーズの多様化による意識の変化もあり、持続可能性のあるものに変えていく必要性も感じます。平成17(2005)年からは「農家組合」の役割や活動の見直しを図りながら、1支所1カ所ずつのモデル農家組合制度を設けました。「集落内のコミュニケーションを深め、農家組合がより活発に展開されるきっかけになれば」との期待で、活動のテーマは自由で集落の抱えている課題をみんなで参加し、解決しようという取り組みです。このモデル農家組合制度も16年が経過し、このコロナ禍のなか、新たな人のつながりが求められています。

集落の今日的意義・役割をあらためて考える必要があると思います。

農家組合はJAの重要な組織基盤の一つですが、支所ごとの「小さな協同」として1支所1協同活動を展開し、支所の協同活動をリードするために、女性部や青年部のほか、地区担当理事、総代、農家組合長などの組織代表者で構成する支所運営委員会でグループワーク方式による会議体を取り入れました。

このグループワーク方式の会議体は、「会議文化を変えよう」から始まりました。

会議がすべて一方通行で双方向の議論にならず、会議に出席する意味がない、意見が出ない、言っても何も反映されない、ではどうしたら議論の活性化や課題の深掘り等により組合員の意思反映につなげることができるのかなどと考えたのが発端です。

協同活動みらい塾の第6期卒塾生協同活動みらい塾の第6期卒塾生

特徴的な一例ですが、組合員や地域住民、職員を対象にした総合教育講座「夢あわせ大学」を開講しています。その中でも「協同活動みらい塾」は、組合員を対象に協同活動の本質を伝え、幅広い視野でJA運動をけん引するリーダーの育成をめざしている講座で8年目を迎えます。

組合員が対象ですので、最初は抵抗感がありました。「顔を出して講義を受けるだけでいいと思っていた」「こんなはずじゃなかった」と様々な意見がありましたが、毎回テーマを決めてグループで議論しているうちに講座に来ることが楽しくなり、ほとんどの塾生が皆勤し、最後には毎回来てよかったという感想がほとんどでした。

卒塾生も150人を超え、各地域に戻って「協同活動みらい塾」で培ったノウハウを地域に発信しながら、ファシリテーターとして講座にも参加し、自分の経験をもとに塾生に実践報告をしながら、グループワークを通じて協同活動の輪を広げています。

現在、私は社会福祉法人に携わっております。福祉の「福」も「祉」も「しあわせ」という意味があります。単に弱い者を救済するというのではなく、相手にとって何が必要なのかを理解していくことが福祉には大切です。地域で暮らす人の困りごとを解決することが福祉だとすれば、JAの事業すべてが福祉と考えてもよいのではないでしょうか。

現にデイサービスにしても、それによって家族の介護負担が減り、農作業に専念できます。それがまさに福祉です。介護を受けるお年寄りだけの福祉ではなく、その家族全体の福祉であり、それが営農の継続につながり、地域全体がしあわせになるのだと思います。

社会福祉法人松本ハイランドは、長年にわたって組合員・地域住民の健康管理活動に積極的に取り組んできたJA松本ハイランドの組合員の願いを実現する形で、平成13(2001)年に設立されました。現在、法人は特別養護老人ホームやグループホーム、ショートステイ、デイサービス、訪問看護など13施設・事業所で、母体であるJAの地域密着の活動という理念のもと、300人の職員が地域と一体となって高齢者を支える福祉介護サービスを展開しています。

JA松本ハイランドには、「福祉事業は協同組合の原点の一つ」という共通認識があります。高齢者に対して、「単にケア(世話)するのではなく、家庭で家族と一緒にいるのと同じように、共に過ごす」を基本に、今後も地域に信頼される社会福祉法人をめざします。

座右の銘座右の銘

【略歴】
まつざわ・もとお 昭和29(1954)年生まれ。昭和53(1978)年専修大学卒。同年3月松本平農協入組。平成22(2010)年松本ハイランド農協金融部長、平成24(12)年総務企画部長、平成26(14)年3月退職、同年5月金融共済担当常務理事、平成29(17)年代表理事専務理事、令和3(21)年5月退任、同年6月社会福祉法人松本ハイランド理事長現在に至る。

【推薦の言葉】
判断力と洞察力卓越

松澤氏は、金融、総務企画など、JA経営にとって重要な部署を歴任し、経営基盤の確立に尽力した。特に総務企画部長の時はJA発足20年の節目の年で、また国際協同組合年とも重なり、各協同組合との連携イベントや文化活動を通じた男女共同参画、地域内外における協同の輪、助け合いの輪を広げる活動を展開。また姉妹JAいしのまきを支援する定期貯金「ささえ愛」を発売するなど、震災被災地の復興支援にも積極的に取り組んだ。
氏の温厚篤実な人柄は皆から慕われ、職員のみならず、地域の厚い信望を得ている。信念が強く積極的に事に当たり、また、卓越した判断力と深い洞察力で大所高所より事象を見極める一方、責任感が極めて強く、その豊かな人間性は組合員、地域住民はもとより県内外の関係各層からも厚い信望を得ている。

【第42回農協人文化賞 受賞21氏の「体験と抱負」紹介】

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